事例3:家を建て替えて総額2,417万円
家の建替えでは、土地を再度購入する必要がありませんが、解体費用と仮住まい費用が発生します。 |
今までは、子どもたちの部屋が全員共通の1部屋しかなかったこと、家で仕事をすることの多いご主人の書斎がなかったこと、独立型キッチンであったことなど、住まいに対する不満が多かったため、今回の建て替えでは間取りを従来と大幅に変えて検討することにしました。これは従来の住まいの問題点がわかっているだけに、施主としても優先度の高い要望として住宅会社と協議を重ねていくことができました。
登記費用の他にも、仮住まいの家賃や引越し費用、部屋が多くなった分のエアコンや照明器具の購入など、出費がかさみそうだったため、特に不満のない外構や車庫部分は解体せず、建築費用を少しでも抑える工夫をしました。
仮住まいの不便さはありましたが、間取りが自由にレイアウトできたため、家族にとって非常に住みやすい家になりました。ただ、外構がいまだ古いため、なんとなく昔の面影も残っています。新生活が落ち着いたら、いずれ外構部についてもリフォームすることを考えているそうです。
解体費用は発生しますが、建て替えの最大のメリットは、間取りが自由に計画できる点と言えるでしょう。仮住まいの費用も予算に入れておくことを忘れずに。 |
持ち家リフォームで総額978万円
古い住宅では、断熱材が入っていないことが多いので、断熱材についても調査・施工してもらいましょう。 |
また、Dさんは5年前に浴室をリフォームしたばかりでしたが、その時の土台や柱の腐食が気になっており(その際に追加費用で補修・補強工事を実施)、他の部分の補修・補強工事も今回のリフォームに組み入れていたのでした。
住みながらのリフォームであったため、仮住まいが不要だったのですが、工事で出入りする職人さんに気を使ったこと、工事の騒音が気になったことなどを考えると、いっそ仮住まいをして、一気に工事を仕上げてもらった方が早くてラクだったのかな、という気もしています。
しかしながら、工事中の様子などもよくわかり、思ったより住まいの構造部の傷みが少なかったことに加え、断熱性が向上した我が家は、愛着のある部分をふんだんに残しつつも、さらに居心地の良い住まいになり、家族全員の会話も増えたとのことです。
工事の内容や規模によっては仮住まいをした方がトータルで安くなる場合も……。工事業者としっかりと打ち合わせしておくことが大切です。 |
メリット・デメリットをよく理解しよう
ご覧いただいたように、人それぞれ事情が異なり、住まいに対する要望も違っています。一般的に、大きな間取り変更がなく、建物に著しいダメージがない(もしくは少ない)場合は、リフォームの方が低コストで対応できるのです。ただ、掘り出し物の中古住宅は、そうそう見つかるものでもなく、物件によってはシロアリや腐食で大規模な改修が必要であったり、間取り変更が非常に難しいものもあったりするため、必ずしも安くなるという訳でもありません。
住宅購入にはいろいろな諸費用や必要経費がかかります。そういった点にまで配慮したマイホーム計画を立てられるか否かが、成功する家作りの第一歩です。新築、リフォームという言葉だけで判断するのではなく、物件を見て(あるいは資料を見て)、自分の懐具合も知って、業者としっかり打ち合わせをして、自分にふさわしい決断をするようにしてください。
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