リフォーム費用/悩み・目的別リフォーム価格実例

築28年+リフォーム1,100万円=ほぼ新築!?(2ページ目)

長年暮らした大切な我が家をリフォーム業者に託すのは不安も多いものです。今回は、築28年の住まいをリフォームされた千葉市Tさんの事例をご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

新居コストを比較して、やっぱりリフォームを選択!

思い出の和室
他人から見れば古びれた住まいでも、自分にとっては思い出の場所です。
ここまで打ち合わせをしてきて、リフォームの見積り金額が900万円近くになりました。当初想定していた金額よりもかなりオーバーしていたので少し驚きました。

しかし、今の時点でこの住まいを売却した場合、建物についてはすでに築28年ということで値段がつくことは考えにくく、土地代のみの評価となりそうです。さらに別の場所で新築住宅を購入するには、土地代+住宅新築費用がかかりますし、マンションを購入するにしても1,000万円程度では新しい物件を手に入れることは難しく、住み替えの手間暇・引越し費用も相当なものです。

他の人から見たときに、たとえ価値の低い住まいであっても、自分にとっては家族と暮らした思い入れのある場所。その住まいが900万円ほどのリフォームでまだ20~30年維持させることができると知って、Tさんはリフォームを選択することにしました。

屋根・外壁、構造部の状態が明らかに

工事中1
壁の内部に侵入した雨水は、構造部を腐食させ、建物の耐久性に深刻な影響を与えることが多いのです。
リフォームが進み、建物の壁の内外が剥がされていくと、構造部の傷み具合が次々に明らかになってきました。外壁に亀裂があった箇所や、屋根の傷んでいるところからは、やはり壁内部への雨水の侵入が見受けられ、腐食していることがわかりました。

Tさんの住まいは、かつて震度5位の地震があった時に、モルタル外壁に大きな亀裂が入ったことがあり、その亀裂を長い間放置していました。さすがに数年前に亀裂部分を補修してもらったのですが、塗装工事も実施しておらず、結果的に壁内部の腐食を進行させてしまったようです。

その一方で、さほど傷んでいないところや、全く問題ないところも見受けられました。これなら耐震補強と、屋根・外壁工事を実施することで、あと20~30年は軽く持たせることができそうです。

次のページでは、実際のリフォーム前後の写真をご紹介します。
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