実例からトイレリフォーム費用の相場を知ろう

リフォームを検討する際には予算の把握が非常に重要です。実際の施工実例や、価格相場をチェックしていく訳ですが、リフォームには空間ごとにある程度のパターンが存在し、自分が検討しているリフォームとの類似ケースを見つけていくことが、しっかりとした費用把握に直結します。

そこで今回はトイレ空間に絞って実例をご紹介し、実際に生じた費用と、そのポイントについてご紹介します。

【実例1】132,840円:温水洗浄便座を取り付け

温水洗浄便座

便座を交換するだけで、トイレに様々な機能を持たせることが可能になるのです。(画像提供:TOTO株式会社

Aさん(50代女性)のお住まいのトイレは便座に暖房機能がなく、冬はとても冷たいので、便座カバーを取り付けて使用していました。しかし、カバーをお洗濯しなくてはならないことに加え、膝を痛めてしまったAさんには、それらが非常に苦痛に感じられてきました。

リフォーム業者に相談したところ、便器全てを取り替えるのではなく、温水洗浄便座の取付を提案されました。センサーで人が近づくと便フタが自動で開閉するタイプです。節電タイプの暖房便座ですから冷たさに震えることもなくなり、洗浄も自動で行われるようになりました。温水洗浄便座本体の価格は10万円を上回りましたが、便器全体を交換するよりも低コストであり、工事が2時間程度で終わることが魅力でした。今では膝の痛みにおびえることもなくなり、安心してトイレタイムが過ごせるとのことです。

【Aさんのリフォーム費用】
材料費110,160円+工事費22,680円=132,840円
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

温水洗浄便座は機能いろいろ、価格もいろいろ

ホームセンターや家電量販店でも販売されるようになっている温水洗浄便座は実に多くの種類があり、それぞれ機能や価格が異なります。暖房便座とおしり洗浄のみのシンプルなものは価格も安く(3万円前後~)、省エネ機能や自動便フタ開閉などの機能が豊富になるほど、価格も高く(5万~15万円位)なっています。

便座の取り付け工事の他に、トイレ室内にコンセントがない場合には電気工事が生じますが、施工費は1万~3万円程度なので、比較的とっつきやすいリフォームの一つです。

【温水洗浄便座取り付けの概算費用】 5万~18万円程度

【実例2】238,680円:洋式便器を高機能タイプに交換

高機能トイレ

スタイリッシュで清潔感あふれる高機能トイレ便器。節水でもありエコロジーです。(画像提供:株式会社LIXIL

Bさん(60代男性)宅ではトイレが古くなり、水溜りの部分がとても黒ずんできていました。トイレも詰まりやすくなっており、そろそろ便器を交換する時期なのではないかと感じていました。

どうせ便器を交換するなら、節水で、汚れにくく、さらに家族にとって便利なものにしようと、リフォーム業者からカタログをもらっていろいろ検討してみました。結果、Bさん宅のトイレは型が古く、従来の排水管の位置が特殊であるため、通常の便器では床下の排水管工事も必要になるのですが、排水管工事が不要になるリフォーム向け仕様のトイレを選定するに至りました。同時にトイレ床のクッションフロアを張り替えることにして、衛生的で快適なトイレ空間にリフォームすることができました。今では奥様も安心してお友達を呼べると上機嫌だそうです。

【Bさんのリフォーム費用】
材料費198,180円+工事費40,500円=238,680円
※材料費にはクッションフロア材を含む。
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

最近の便器は清掃性・快適性がバツグン!

従来の便器と比べ、最新型のトイレはスタイリッシュであることに加え、節水性や清掃性に優れ、利用する人の快適性を高める工夫が満載です。トイレは半永久的な住宅設備と考えている方もいますが、現実は20年前後で交換されていることも多く、より快適なトイレ空間を住まいに取り入れているケースも少なくありません。

床や床下排水管を大掛かりに壊さない工事であれば、施工費も割安になりますし、真夜中にトイレが詰まって専門の修理業者を呼べば、1回で数万円以上の請求が来ることも珍しくありません。長期間便器を使用しているのなら、メンテナンスの一環として便器の入れ替えを検討するのも良いでしょう。

【高機能洋式便器交換の概算費用】 15万~30万円程度

【実例3】463,320円:タンクレスでトイレ空間ごと大改造

タンクレストイレ

タンクレストイレは見た目も使用感もハイグレードです。リフォームの注目アイテムの一つです。(画像提供:TOTO株式会社

Cさん(40代男性)宅のトイレは相当古くなっており、朝に家族がトイレに集中した際には、タンクに水がなかなか溜まらないため、イライラすることも多いようです。

そこでCさんは家族でメーカーショールームに行ってみることにしました。すると家族全員の目を引いたのがタンクレストイレでした。美しくコンパクトなデザインは、トイレ室内が狭い我が家にぴったりです。しかも水を溜める訳ではないので、家族が連続でトイレを使用することも可能で、かなりの節水になるとのこと。

早速リフォーム業者との打ち合わせで、タンクレストイレへの交換、そしてトイレ室内の壁クロス・床クッションフロアの張替えを依頼しました。もう一つCさんがこだわったのは、手洗いスペース。従来のトイレ上部にあった手洗いがタンクレストイレではなくなるため、狭いトイレ室内でも違和感のない壁掛け手洗い器を設置することにしました。

工事が無事終わり、想像以上の出来栄えに驚き、リフォームの可能性や奥深さに改めて気づくCさん。築30年近い我が家ではありますが、これからはリフォームをもっと活用していこうと感じたようです。

【Cさんのリフォーム費用】
材料費376,920円+工事費86,400円=463,320円
※材料費にはクロス、クッションフロア材他を含む。
※工事費には廃材処分費、諸経費を含む。

便器本体+周辺アイテムで仕上がりに差がつく

トイレ空間だけのリフォームでは、施工面積が小さいため、施工費が何十万になるということは非常にまれです。その代わり、タンクレス便器本体や周辺部材の機能や仕様によって、価格に大きな差が生まれてきます。

トイレそのものの交換はさほど難しい工事ではなく、数時間~半日程度で終わります。トイレ室内の内装工事や給排水工事、電気工事の有無によって、金額も仕上がりも変わってきます。

【タンクレストイレリフォームの概算費用】 35万~70万円以上

【実例4】665,280円:バリアフリー対応で家族が安心できるトイレに

バリアフリー

バリアフリーを考えてトイレをリフォームする上で、介護される人以外の家族の動線についても配慮しておくことが成功の秘訣です。(画像提供:TOTO株式会社

Dさん(50代男性)のお住まいでは同居しているご両親が足腰の痛みを強く訴えるようになり、トイレの問題点を解決することが急務になりました。

トイレ室内にスペースを確保するため、省スペースになるタンクレスタイプを選び、可動式のアームレストと手すりを家族全員が使いやすくなる位置に取り付けることにしました。加えてトイレに座ったままでも手が洗えるように小さい手洗い器もトイレ室内に設置することにしました。

この他にも将来を見据え、仮に手摺を増やすことになったとしても対応できるよう壁下地の補強や、水がこぼれても掃除しやすいクッションフロア床への改修などを盛り込んだリフォームになりました。

【Dさんのリフォーム費用】
材料費552,960円+工事費112,320円=665,280円
※材料費には手摺、アームレスト、クッションフロア材他を含む。
※工事費には下地補強工事、廃材処分費、諸経費を含む。

トイレはバリアフリー課題の多い場所

トイレは非常にデリケートな場所であるため、将来の介護のことを考えると実に多くの課題が見つかります。介護される人だけでなく、介護する側のことも考えてリフォームを計画しておくことが成功の秘訣です。

出入りのしやすさを考慮し、トイレのドアを開き戸タイプから引き戸タイプに変更するケースもありますが、材料費+工事費で約10万~20万円程度を見込む必要があります(工期はプラス2~3日)。


トイレリフォームは小さい空間ながらポイントはたくさんあります。比較的予算を把握しやすいので、リフォーム初心者でもじっくりと考えれば、答えも出しやすく取り組みやすいはずです。トイレ本体だけでなく周辺設備にも気を配って、自分と家族にふさわしいプランを立てられるようにしましょう。

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