花粉症との関係花粉症の後遺症!花粉症では鼻腔だけでなくて副鼻腔でもアレルギー反応が起きます。実際、花粉症の時に増加した鼻水の一部は副鼻腔からあふれたものが鼻腔に流れているのです。ただし、細菌感染が合併していないので鼻汁に膿が大量に混じるような事は通常は起きません。ところが花粉症が長く続くと、アレルギー反応に伴って粘膜の肥厚が起きて、鼻腔と副鼻腔を連絡する自然孔が狭くなってしまいます。結果的に副鼻腔に粘液が貯留しやすい状態となります。この状態になると花粉症の時期が終わっても、副鼻腔に粘液が溜まってしまいます。そこに細菌が増殖すると、ウイルス感染に細菌感染が加わった慢性副鼻腔炎と同じ状態となります。頭痛・気管支炎との関係花粉症の時期が終わってから、鼻汁に膿が混じるような人は慢性の副鼻腔炎になっている可能性があります。慢性副鼻腔炎の症状は、鼻づまりだけではなくて、神経の関係から頭重感、頭痛を感じることがあります。鼻腔から咽に膿が流れて行くと、痰が絡んだ咳を伴う気管支炎となります。痰の性状から気管支炎が疑われるので抗生物質を服用する事になります。一度、良くなっても、副鼻腔からまた膿が流れて行くと気管支炎を再発する事になります。繰り返しているのは気管支炎なのですが、病気の原因は副鼻腔にあります。花粉症の人で花粉の時期が終わってから痰がからむ気管支炎を繰り返すときは、慢性副鼻腔炎も考えましょう。抗生物質で治療可能!慢性副鼻腔炎の診断は耳鼻咽喉科で受ける事が可能です。抗生物質の治療で、かなり改善する事が可能です。ただし、副鼻腔の炎症が治まるまで一定の服薬期間が必要です。もしも抗生物質治療が、あまり有効でない場合は手術をする場合があります。その場合は鼻の診察に加えてCTscanで副鼻腔も見て、手術適応の参考にします。慢性副鼻腔炎は別名、蓄膿症と呼んでいました。昔の手術は大掛かりでしたが、以前と違って、最近は手術自体も鼻から内視鏡を使って実施可能ですので、ご安心ください。家庭の医学関連リンク花粉症と果物アレルギーの関係!花粉症には寿司を花粉症の彼贈るならミントチョコ前のページへ12※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。免責事項