私たちの暮らしは、もはや完全な「和」ではないように思えます。でも「洋」かというと、そうでもない。時代とともに、日本人の住まいや暮らし方は変化してきましたが、どこかに日本らしい細やかさが潜んでいます。海外でも高く評価される、現代日本のデザイン。「にっぽんフォルム」は、今の暮らしにしっくり馴染む、現代感覚のインテリアを示してくれるショップ。
きめ細やかさのあるアイテムが並んでいる理由は
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長大作さんの低座イス、剣持勇さんのラウンジチェアなど、和の名作椅子がずらり |
にっぽんフォルムは、大きなショップではありません。でも、店頭に並べられている家具や小物、器などのアイテムは全て厳選されたものばかり。見たときに美しく、かつ使う人のことを考えて細部まで作り込まれた商品の多いこと! 器なら、口に触れたときの感覚を大切にしていたり、椅子であれば、くつろぎのためのプラスαの広さを確保していたり。
こんなきめ細やかなデザインが多いのは、もちろんセレクトがいいからなのですが、にっぽんフォルムのスタッフが、お客さんと作り手の間を取り持っているから、でもあります。「これは良かった」「ここはもっと○○ならいいのに」など、私たちの感想を作り手さんに伝えてくれるのです。それを踏まえての改良決定、ということもあるそうで、訪れる私たちが作品作りに関わっていることに。意見が反映されて、より良いモノが作られるのですから、スタッフのみなさんとも、もっと気軽にお話ししたいですね。
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壁面いっぱいのファイル、この中に探しているものがあるかもしれません |
にっぽんフォルムがオススメする家具は、表に出ているものだけじゃないんです。他の商品の情報はスタッフの頭の中に、そしてずらりと並んだファイルの中に。にっぽんフォルムでは、家具や小物、照明のコーディネートなら無料で相談に乗ってくれます。「こんなイメージの部屋がいい」「憧れのこの椅子にぴったりなテーブルを」という希望があれば、是非伝えましょう。数あるアイテムの中から希望にあったものを探し出し、にっぽんフォルム的な視点で、想像以上のインテリアを提案してもらえますよ。
いまお薦めの組み合わせは、低めの椅子と置畳(おきだたみ)
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豊口克平さんデザインのスポークチェアは、張り地によって10万5,000円~10万8,150円(税込)、敷いてある濃紺のが置畳 |
畳というのは不思議なもので、ぴしっと背筋を伸ばして居住まいを正さなければと思う空間が作れたり、ごろごろと横になってリラックスモード全開の雰囲気にできたり、自由自在。最近は和室のないお宅が多いですが、少しでいいから畳の空間が欲しい、という要望があるそうです。そんな方には、置畳。通常の畳より薄く、サイズも85×85cmと扱いやすい。縁がないので、和に傾きすぎることがありません。染めのバリエーションも多くて、ここしばらくの人気アイテム。
この置畳に組み合わせるなら、背の低い椅子がいいですね。完全な和室なら椅子は不要かもしれませんが、同じ部屋の中でふつうの高さの椅子とフロアライフを共存させるなら、座面が低い椅子を是非。違和感がなくなります。スポークチェアはあぐらがかけるくらいのワイドサイズ。幅81cm、奥行きは68cm、高さ83cmで座面の高さは34cm。足も楽。
他にもあります、お薦めアイテム。
服で散らかりがちなお部屋がスッキリ! なコートハンガー。そして、国内外で注目を集める作家の作品もご紹介。詳しくは次ページで。