カーテン・ブラインド/カーテン・ブラインドのコーディネート術

和にもモダンにも!バーチカルブラインド

縦型ブラインドのバーチカルブラインド。多様な窓に対応できるマルチなブラインドです。ルーバーデザインが豊富になりさらにパワーアップです。

執筆者:鈴木 理恵子

バーチカルブラインド
ともすると無機質な印象を受けるので、今まではオフィスユースが中心でしたが、最近は住宅でも人気。その理由は??(画像:川島織物セルコン)
どちらかというとオフィス向きだったこの縦型ブラインド=バーチカルブラインドですが、住宅やマンションでも使われる機会が多くなっています。
バーチカルブラインドはスーッと伸びた縦のラインにデザインの特徴があり、シンプルでスタイリッシュなインテリアによく似合います。縦ラインは高さ感を強調し、よりダイナミックな空間をつくります。

今回は、バーチカルブラインドについて特徴や選ぶときの注意などをご紹介していきましょう。

縦型ルーバーで視線と日射を調整

バーチカルブラインド
バーチカルブラインド はルーバー(羽根)を操作して、視線や日射を調整します。開閉操作はコードなどで。(画像:TOSO)
バーチカルブラインドは縦型のブラインドのこと。ベネシアンブラインド(横型ブラインド)のスラット(羽根)にあたるものをルーバーと呼び、これを縦に吊っています。このルーバーを回転させることによって、視線や日差しの調節を容易に行うことができますから、日差しの強い場所や通りに面していて視線が気になる所にもおススメです。

出入りがとてもスムースに

バーチカルブラインドの特徴の1つは開閉が水平方向に行われること。上下開閉の窓掛けに比べると左右に開閉する窓掛け類(カーテンやバーチカルブラインドなど)は出入りするときの動作が楽でしょう。 バーチカルブラインドは、左右どちらかに開閉させるだけでなく、両開きにしたり、中央にたまり部分を寄せることができます。テラスやベランダに面した掃き出し窓など出入りの多い窓には重宝ですね。またカーテンに比べてたまりの幅が小さいのも魅力的。横幅のある大きな窓でも、たまり部分がすっきりと纏まります。
バーチカルブラインド
左右に開閉できるので、掃き出し窓等出入りのあるところでは大活躍。中央にまとめて寄せられるものもあり。(画像:川島織物セルコン)


バーチカルはマルチプレイヤー

バーチカルブラインド
緩やかにカーブを描く窓にもバーチカルブラインドは対応可能。(画像:タチカワブラインド)
バーチカルブラインドは、様々な機能をもった商品があり、いろいろな窓に対応することができます。カーブした窓や、斜めに傾斜した窓などにも対応可能。電動開閉できる商品もあり、吹き抜けで手の届かない高窓にもよいでしょう。

また、バーチカルブラインドは窓に掛けるだけではありません。たまり部分が少ないので、リビングとダイニングを仕切る、ワンルームのベッドスペースを区切るなど部屋の間仕切りとしても使うことができます。ルーバー素材の透過性や角度の調整によって、なんとなく視線が通る、しっかりと遮るなどシーンによって使い分けもできますね。

バーチカルブラインド
開閉もでき、ルーバーの素材や回転の角度によっても視線が調整できるバーチカルブラインドは間仕切りとしてもGOOD!(画像:川島織物セルコン)

ルーバー幅を見落とすな

バーチカルブラインド
レースの質感のルーバーで、幅は127mmと太め。素朴で力強い印象になるので、エスニック風の窓辺にもおススメ。(画像:川島織物セルコン)
バーチカルブラインドを選ぶ時に注意したいのがルーバーの幅。ルーバーの幅は細いもので60mmぐらい、太いものでは130mmくらいまであります。細いルーバーは繊細な表情で、優しげな印象に、太いルーバーは素朴で力強い印象になります。

細めのルーバーは、ルーバーの枚数が増えるのでたまりが大きくなります。またルーバーが細く長いと、よじれやすくなりますから、高さのある窓に設置する際には、ショップで相談してみましょう。

ルーバーを選ぶ時には、ルーバー幅と窓の幅にも注意してみましょう。ルーバー幅が広いと、大きな窓には良いのですが、幅の狭い窓に用いるとルーバー枚数が少なくなりすぎ、見た目にあまり良くないようです。幅が狭い窓には、ルーバー幅の狭いものを選ぶとよいでしょう。

次ページではビーズ使いなど豊富なルーバーデザインをご紹介します!
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