包み込まれるならフェザーに
包み込まれる感触ならやっぱりフェザー(羽毛)がおススメ。タッチや背部分、クッションなどに使われます。(画像:フクラ カタログより) |
ガイド:それでは、ソファに良く使われているクッション材について教えてください。
佐古田:ソファは、大きく分けるとベースとタッチという2つで考えています。ベースは体重を支えたり姿勢を保持する部分、タッチは、最初に座ったときにどのように感じさせるかという部分です。
ガイド:タッチ部分ではどんな材質を使っていますか。
佐古田:弊社では、羽毛=フェザーとポリエステル綿を主に使っています。 よく包まれるような感触というのをお好みの方がいますよね。その場合には、やっぱり羽毛ですね。柔らかな羽毛をたっぷりと使っているものをおススメします。沢山空気を含んだ羽毛が、ソフトで体を包み込むような贅沢な感触になります。
ポリエステル綿も羽毛の感触に近づけるようにしていますが、羽毛に比べると弾力性が強くなります。これはへたりもあるので、年月がたってもあまり変化が無いように薄めに入れるように工夫をしています。
ポケットコイル&ウレタンが主流
ガイド:タッチの下の部分になるベース部分はいかがでしょうか。ウレタンを使ったソファの例:ポリフィパッド(フェザーとウレタンチップを混ぜた詰め物)がタッチ部分。その下のウレタン+ハイパーフォーム(高密度ウレタン)を重ねてベース部分にしています。(画像:フクラ カタログより) |
佐古田:主流はウレタンとポケットコイルですね。ウレタンの場合は、スラブウレタンという板状のウレタンを何層か重ねて使うことが多いです。座り心地は、比較的ソフトで体が安定します。
また、フクラには、その上のグレードとして様々なウレタン※があり、ソファのデザインや価格などと連動しながら、中身を決めていくんですよ。最新のウレタンとしてDURABLE FOAM(デュラブルフォーム)という橋や高速道路の継ぎ目に使われているものもあります。どんな座り心地なのか、あとで座ってみてください。
※日本フクラ社のウレタン
- スーパーフレックス(モールドウレタンフォーム):型を使って成型したウレタン。変形や変質しにくく耐久性が高い。ソフトな感触。
- ハイパーホーム(高密度ウレタンフォーム):高密度、高弾性のポリウレタンフォーム。体圧分散性と耐久性に優れ、安定感のある座り心地になる。
- フレックスフォーム(低反発ウレタンフォーム):座った最初は少し堅めの印象がだんだんに体に馴染んでフィットする。これだけだとへたりもあるので、下にスラブウレタンなど別のウレタンと組み合わせて使う。
体の動きに独立したコイルが反応するポケットコイル。さらにウレタンでガードしたダブルクッション構造。(画像:フクラ カタログより) |
佐古田:そうです。ご存知のように、コイルが1つ1つの袋に納められていてるタイプです。体を点で支えるので、ソファの上で動いてもしなやかにフィットするんです。 ヨーロッパでは、昔ながらのバネを使ったソファも作るところもありますが、大抵のソファはこの2タイプになりますね。
これらのベースとタッチを様々に組み合わせて、多様な座り心地の好みへ対応できるようにしているんですよ。
ガイド:わかりました。こういった知識は基本的なものだから、多数の商品の中からいくつかに絞り込むことはできますね。でも組み合わせや大きさで座り心地が変わってしまうのでは、実際に座ってみないとわかりにくい…。
佐古田:そうです。このあとは、ショールームで座って実感してみましょう。
【座り心地の結果は?ショールーム体験の様子は次回お伝えします。】
いかがでしたか。ガイドは、このあとショールームで代表的なソファに座ってお尻で実感してきました!。やっぱりサイズやら中身の組み合わせやらで座った印象が変わっていました。くつろぎのパートナーとしてソファも長いお付き合いになります。座り心地にこだわるのならば購入前には、必ず一度座ってチェックを!
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リビングのチェア・テーブル→ソファの基礎知識はこちらで。
【関連サイト】
ラムースのソファで手に入れる究極の心地よさ くつろぎの時間→ソファの張り地も快適さのポイントです。ラムースについて紹介しています。
美歩#02 All Aboutなロビーに鎮座のソファ→All About デザイナーズファニチャーより。さてAll Aboutのロビーには一体どんなソファがあるのでしょう?