変数とは
変数は、プログラムの中で値を入れておくための入れ物です。var abc ="こんにちは";
たとえば、このように書くと、変数「abc」に「こんにちは」という文字列が代入(格納)されます。その次に……
alert(abc);
と、書くと「こんにちは」というダイアログが表示されます。つまり、変数「abc」に入っていた「こんにちは」が表示されたわけです。
文末の「;」は、文がそこで終わるというしるしですが、JavaScriptでは後ろが改行だったり閉じカッコだったりすると省略できます。
変数の基本的なスタイルは次のように、まず「宣言」してから、その変数に値を代入して使います。
var abc;
abc = "あいうえお";
前述の、コード「var abc ="こんにちは"」は「宣言」と「代入」をまとめて書いたわけです。変数を使う前にこの宣言をしますが、次のように、カンマで区切ってまとめて宣言することもできます。
var abc,ddd,eeee="test",fff="test2";
これで、「abc」「ddd」「eeee」「fff」という4つの変数が用意され、プログラム内で使えるようになったわけです。これは、次のように改行して書いても同じことです。
var abc, ddd, eeee="test", fff="test2";
ところで先程の変数「abc」に入れた値「こんにちは」は、取り替えることができます。
abc = "さようなら";
こう書いてからまた……
alert(abc);
と、書くと今度は「さようなら」というダイアログが表示されます。
さてJavaScriptの変数には面白い特徴があります。
先程「こんにちは」という文字列を代入した変数「abc」に次のようにいきなり数値を代入することができるのです。
abc = 123;
掛け算を代入してみます。
abc = 123 * 100;
そして再度、ダイアログを表示するalert文を実行してみると「12300」という計算結果が表示されます。
たとえば「こんにちは」は「文字列型」で「123」は「数値型」という具合ですが、JavaScriptでは、代入された値が「文字列」なら「文字列型」、「数値」なら「数値型」となります。
このように「型」のチェックがゆるいので、気をつけないと数値のつもりが文字列になってしまうといったミスも起こり得ます。しかし、その分、シンプルですっきりとした構文で書くことができるというメリットがあるわけです。