Javascript/Javascriptの基本

Javascriptの「変数」とは

JavaScriptを書くときに知っておくべき基礎用語を解説します。今回は「変数」です。

高橋 登史朗

執筆者:高橋 登史朗

Javascriptガイド

変数とは

変数は、プログラムの中で値を入れておくための入れ物です。
var abc ="こんにちは";

たとえば、このように書くと、変数「abc」に「こんにちは」という文字列が代入(格納)されます。その次に……
alert(abc);

表示されるダイアログ

表示されるダイアログ

と、書くと「こんにちは」というダイアログが表示されます。つまり、変数「abc」に入っていた「こんにちは」が表示されたわけです。

 
変数「abc」の前についている「var」は、変数を宣言するキーワードです。「変数を宣言する」とは、「これからabcを変数として使いますよ」ということです。

文末の「;」は、文がそこで終わるというしるしですが、JavaScriptでは後ろが改行だったり閉じカッコだったりすると省略できます。

変数の基本的なスタイルは次のように、まず「宣言」してから、その変数に値を代入して使います。
var abc;
abc = "あいうえお";

前述の、コード「var abc ="こんにちは"」は「宣言」と「代入」をまとめて書いたわけです。変数を使う前にこの宣言をしますが、次のように、カンマで区切ってまとめて宣言することもできます。
var abc,ddd,eeee="test",fff="test2";

これで、「abc」「ddd」「eeee」「fff」という4つの変数が用意され、プログラム内で使えるようになったわけです。これは、次のように改行して書いても同じことです。
var abc, ddd, eeee="test", fff="test2";

ところで先程の変数「abc」に入れた値「こんにちは」は、取り替えることができます。
abc = "さようなら";

こう書いてからまた……
alert(abc);

表示されるダイアログ

表示されるダイアログ

と、書くと今度は「さようなら」というダイアログが表示されます。

 
実は、JavaScriptでは「var」無しでいきなり値を代入することもできますが、その話は「関数」との関連で説明します。

さてJavaScriptの変数には面白い特徴があります。

先程「こんにちは」という文字列を代入した変数「abc」に次のようにいきなり数値を代入することができるのです。
abc = 123;

掛け算を代入してみます。
abc = 123 * 100;

表示されるダイアログ

表示されるダイアログ

そして再度、ダイアログを表示するalert文を実行してみると「12300」という計算結果が表示されます。

 
プログラム言語では、変数を使用するときにその「型」をあらかじめ決めておく必要のあるものが少なくありませんが、JavaScriptの変数ではその必要がありません。

たとえば「こんにちは」は「文字列型」で「123」は「数値型」という具合ですが、JavaScriptでは、代入された値が「文字列」なら「文字列型」、「数値」なら「数値型」となります。

このように「型」のチェックがゆるいので、気をつけないと数値のつもりが文字列になってしまうといったミスも起こり得ます。しかし、その分、シンプルですっきりとした構文で書くことができるというメリットがあるわけです。

【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで Javascript 関連の書籍をチェック!楽天市場で Javascript 関連の書籍をチェック!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます