足りない保障額と保障期間で保険の見直し方が異なる
見直し方は、入り直しか上乗せかのどちらかで対応を
- 足りない部分の保障額が高くて保障期間も長い場合は、収入保障保険に入り直す
- 足りない部分の保障額が少なくて保障期間は短い場合は、定期保険を上乗せする
では、具体的な事例を2つ紹介しておきましょう。
■事例1
Aさん(32歳)は、1歳になる子どもを育てているシングルマザーです。保険は、とりあえず死亡保障があればいいと考えて、2年前に500万円・10年満期の定期保険に加入しました。
⇒このケースは、カバーすべき保障額は高額で保障期間も長いので、収入保障保険に入り直すことで対応します。保障期間は子どもが20歳になるまでと考えて20年満期、月額は15万円程度でいいでしょう。
■事例2
Bさん(36歳)は、10歳と7歳の子どもを引き取って離婚しました。現在、10年後に満期になる2000万円の定期保険に加入しています。
⇒このケースは、不足分の保障額は1000万円程度と少額で、保障期間は10年~15年と短いので、上乗せパターンの見直しが向いている事例です。現在、加入している定期保険はそのままで、1000万円の定期保険に新規加入を。保障期間は、下の子どもが18歳か20歳になるまでの10年満期または15年満期でいいでしょう。
いずれも、もし再婚したらお金を取り巻く環境が変わるので、あなたの保険と夫になった男性の保険の両方を見直してください。
なお、シングルマザーは末の子どもが18歳になった年度末まで医療費の助成があるので、医療保障は現状維持でもかまいません。ただ、貯蓄は少ない、自営・自由業で入院したときの収入減によるダメージが大きいと考える人は、増額の見直しをしてもいいでしょう。