さらにもっと深く知りたいという方は、是非とも用語集へ直行していただきたいのですが、いくつかを挙げますと、
MOの記録時は、レーザー光を微小範囲に照射して約200℃にもして、磁化の方向を変えてやります。この時の温度をキューリー点と言います。
・キューリー点は、
磁性体の保磁力がなくなる温度で、つまりキューリー点を越えると磁性体から磁力がなくなります。逆にキューリー点以下では磁化の方向が変わりにくい(保磁する)ということになります。よって、ディスクへの情報記録は、キューリー点以上の温度にし、冷める瞬間に磁気ヘッドにより磁場を変化させてやることによって記録します。この記録により光の反射が変わることを、
・カー効果といい、
光と磁気の相互作用によって反射光の偏向面が回転する現象を言います。これによって記録を読み取ることができます。
この様な特徴から、MOは室温での磁気の影響を受けにくい特性を持ちます。このあたりの安心感がZIPとの競争の勝因かもしれませんね。
しかし一方で、相変化型光ディスク(CD-RW、DVD-RAMなど、レーザー光のみで記録層を物理的に変化させて読み書きできるメディア)に対し、MOは磁気ヘッドを余分に持たなくてはならないため、低価格化・小型化では不利な面があります。ノートパソコンではあまり見られませんし、最近のCD-RWの普及におされているのは、このあたりに原因があるのかもしれません。
少し用語を知るだけでなかなか分かった気になれますね!もっとMOについて調べてみたいならこちらがお勧めです。
用語集 from MO Forum Japan
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