男性はSが多く、女性はMが多い
一般的にS(サディスト)とは、相手に肉体的・精神的苦痛を与えることで、性的満足を得る人のことです。反対に、M(マゾヒスト)とは、肉体的・精神的苦痛を与えられることで、性的満足を得る人のことを指します。しかし、このSとM、今回はSEXの相性についてではなく、恋人との日常関係における性格の相性についてのお話です。たとえばデートの待ち合わせで、相手に待っていてもらうのは嬉しいけれど、自分が待たされるのは許せない、という人がいます。この人には、若干Sの傾向が見受けられます。相手が待っていてくれる=待たせているという状況に、喜びや心地よさを感じる、恋愛的Sの心理です。
反対に、相手を待たせるのは気がひけるけど、自分が待っている分には苦痛ではない、という人。この人はM。相手を待つという精神的苦痛を、相手に対する愛情の深さに転換して喜びを見い出すことができるわけです。
ところで、世の中にはSとM、どちらが多いのでしょう。気になった私は、このサイト上で以前、「あなたの一票」(過去の投票結果)において、「ズバリ聞きます! あなたはSですか? Mですか?」というアンケートを取らせていただきました。まずは、その結果をご覧いただきましょう。
■タイトル「ズバリ聞きます! あなたはSですか? Mですか?」
・女性でMの方 37% (43票)
・女性でSの方 17% (20票)
・男性でMの方 9% (11票)
・男性でSの方 36% (42票)
<投票総数:116票>
※ご投票いただいた方には、この場を借りてご協力のお礼を申し上げます。ありがとうございました。
これを男女別の割合にしてみると、
女性(63票)は、Mが68.3%(43票)、Sが31.7%(20票)
男性(53票)は、Mが20.8%(11票)、Sが79.2%(42票)
という結果になります。
読者の方の中では、女性はMが多く約7割、男性はSが多く約8割という結果でした。もちろん、SとMの関係は、需要と供給が成り立っているため相性がいいのは当然のこと。それではSとS、MとMは果たして相性が悪いものなのでしょうか?
S同士は相性が良い
「人間はすべて、生まれながらにして皆Mだ」と、私に教えてくれた友人がいます。人間の赤ちゃんは動物と違って、親の手助けがなければ生きられない、未熟な状態で生まれてきます。それゆえ、最初はすべてが受動的です。それが、成長の過程でSに転換される人もいる、というわけです。つまり、Sの人は自分が以前Mだったから、Mの気持ちがわかるのです。大は小を兼ねる、SはMを兼ねる、というわけですね。Sが能動でMが受動なら、SはMを兼ねていなければ、能動的にMを喜ばせることはできません。
と、いうことは、SとSが恋人同士になった場合、どちらかがMに戻ることができれば、相性は改善できます。どちらか一方だけと決めるのではなく、その時その時、シチュエーションによって片方がMの役割に回る。すると、場合によってはSなのにMの役割をやらされているという精神的苦痛が、生まれ持ってのMの感性に、より強く影響するという良い効果も得られるかもしれません。
M同士の相性は?
人間が生まれながらにしてMだという仮説を信じるならば、SはMの進化系、発展系とも捉えることができます。ということは、M同士は未熟な者同士、どちらかがSの役割に回るという器用なことはできません。たとえば、Mの人の心理として、自分が何か悪いことをした時は叱られたり冷たくされたり、時には暴力を振るわれるくらいの苦痛を望む傾向があります。ところが、相手がMの人の場合、いとも簡単に、優しく許してしまいます。すると悪いことをしたほうのMの人は、「怒ってくれないということは、私のことを本当に好きじゃないのかもしれない」などという思考回路に走る。結果、相手に物足りなさを感じてしまうのです。
つまり、SとMという区分における性格の相性は、簡単に言えば、SとMが◎、SとSは○、MとMは×、ということになります。
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