昨今の社会情勢を反映してか巷では占いへの人気がますます高まっているようです。つい最近発売された血液型占いに関する本も早々にベストセラーをマークしているとか。

血液型は、パーソナリティーを四種類という極めてシンプルにカテゴライズする手軽さも手伝い、ここ数十年、特に日本人の間ではとても人気の高いトピックスの一つとなっています。

みなさんも、飲み会の席などで血液型の話で盛り上がった経験が少なくとも一回位はあるのではないでしょうか?

今回は血液型占いに関する情報と楽しみ方のご提案です。

そもそも血液型とは?

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血液型で性格を判断しようとする試みは比較的新しいものでした
わたしたちが日頃話題にしている血液型は、みなさんもご存知のように4種類ですが、これは1900年代初頭にオーストリアのカール・ランドシュナイダーにより発見された赤血球による血液の分類方法です。

もう少し詳しく言えば、血液に含まれる赤血球の表面に現れる抗原(免疫反応を引き起こす物質)の種類により分類されるものです。抗原は遺伝により受け継がれるので、血液型も両親からの遺伝により決まります。

血液型は大きく分ければ、A,B,AB,Oの四種類となりますが、International Society of Blood Transfusion(国際輸血学会)による更に細かい分類では29種類に及びます。

4種類の血液型の分類では、国による差があるものの、O型が一番多く、ついでA型、B型、AB型と続く場合が一般的ですが、日本人の血液型は、A型が最も多く、次にO型で、3番目はB型、最も少ないのはAB型となっており、統計により微妙な差があるものの、だいたいその比率は4:3:2:1と言われています。

血液型性格判断は本当にあたるの?

血液型占いでは、この4種類の血液型を基に性格を判断するわけですが、その土台となるのは1927年にお茶の水大学の教授が発表した論文「血液型により気質の研究」と考えられています。

彼の論文には「O型・B型は積極的かつ進取的」、「A型は消極的かつ保守的」、「AB型はAとB両方に通じる資質を持つ」との内容が記述されているようです。

血液型を土台にした性格分析は、日本においては非常に人気が高く、日本人の実に70%が信じているという統計もあるようです。

ところで、この血液型性格判断は本当にあたるのでしょうか?

A型のみなさんは本当に几帳面?B型の人は変わり者?

この課題に関しては、特に心理学的な立場からの議論がなされており、現在においては、多くの心理学者は、血液型性格判断の信憑性に疑問を投げかけています。なぜならば、血液型と性格の因果関係は、いまだ科学的には明らかになっていないからです。

また、医学者や生理学者の研究においても、血液型の成分の違いが人間の精神機能に影響を与えるとは、理論的には考えにくいという見解が主流になっているようです。

血液型性格判断には科学的根拠がないとすると、一層「占い」としての要素が濃厚なことがわかりますが、過去数千年に及ぶ歴史と一部統計的な裏づけも有する占星学や易などの運命学に比較して、カジュアルな占いと言えそうです。

それでは、この血液型占いがなぜこれほどまでに日本人の多くに支持されているのでしょうか?

先ほどもあげましたが、一つにはとてもシンプルである事が挙げられると思います。更に、心理学的な立場から心理学者の渋谷昌三氏は、次の様な趣旨の解説をされています。

血液型占いは誰にでも当てはまりやすい傾向が特定されているため、あてはまる人が多くなる。例えば、A型は神経質といわれるが、神経質な人はA型以外にも沢山いるという事です。

更に、氏は、人によっては、血液型占いを鵜呑みにすることにより、そこで特定された性格に応じた態度を自ら取るようになり、次第にその通りの性格になる可能性を挙げておられます。因みに、心理学ではこのような現象を「自己成就予言」と呼ぶそうです。

次のページでは血液型占いの上手な活用法です