日本画/日本画関連情報

JSP-Portrait-坂本藍子

・・・木漏れ日や水の波紋など、ほんの少しの周りの状況の変化で消えてしまう儚い風景のゆらめきの中に、風や音、気配、波動など目には見えないものを心の中の情景と重ね合わせ、表現できればと願っています。

執筆者:松原 洋一

坂本藍子
坂本藍子 SAKAMOTO AIKO
1977年 東京都生まれ
2003年 多摩美術大学大学院修了

最新情報

すきなもの:お菓子、ピアノの音、チワワ、車山の景色、ヨーロッパの教会 などなど。

 


制作の視点

「ひかりというものは、ひとつのエネルギーだよ。お菓子や三角標も、みんないろいろに組みあげられたエネルギーが、またいろいろに組みあげられてできている。だから規則さえそうならば、ひかりがお菓子になることもあるのだ・・・」宮沢賢治の「銀河鉄道の夜(第三次稿)」にでてくる言葉です。

賢治のひかりに対する感じかた、表現のしかたにはとても美しさを感じ、度々制作の動機となっています。ひかりが精神的なエネルギーに変わる瞬間を感じることがあります。人が見る風景とは、心の中のようすを具象化したようなものなのだと思います。
木漏れ日や水の波紋など、ほんの少しの周りの状況の変化で消えてしまう儚い風景のゆらめきの中に、目には見えないもの、例えば風や音、気配、波動・・・そういうものを心の中の情景と重ね合わせ、表現できればと願っています。

作品について

ひかりのある情景をテーマに、かげやそこに現れる生き物たちをモチーフとした心象風景を描いています。

坂本藍子
「幻影」

絵ってむずかしい・・・

何かとても心に響く感動的な情景を目にしたとき、たとえばそれが美しい夕焼けなら、詩人は言葉で表現するし、音楽家は音でその世界を表現する。伝わる気がする。
絵画は視覚的で一番伝わりやすいはずのなのに、伝えるのが一番むずかしい気がする・・・。
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