中国株の銘柄選びは内需に注目

中国株の銘柄を選ぶときに一番注目したいのは、やはり内需関連株です。実際のところ、中国経済を牽引しているのは内需であり、中国の小売売上高を見てみるとずっと右肩上がりの状態が続いています。今後を考えても、中国人の所得は毎年10%程度上昇しており、2020年あたりの労働人口がピークに達するまでは内需は拡大し続ける見通しです。統計によると、その国の一人あたりのGDPが2000ドルを超えれば消費が急速に拡大するといわれますが、中国は2007年の2500ドルから2008年に3300ドルに達したところで、まさに消費に火がついたところです。

まだ芽をみない将来の大化け消費銘柄を探すことができれば株価100倍や1000倍も夢ではありませんが、そのような銘柄を黎明期に発見することは容易ではありません。

しかし、無名から大化けとまでは行かなくても「確実に」掴みたいのであれば、すでに時価総額数千億円以上の、土台が出来上がって業界断トツ首位企業を買えばいいでしょう。世界のトップクラスではユニリーバやコカコーラ、ネスレなど10兆円クラスの時価総額となりますので、時価総額数千億円でも20年先まで考えれば数倍の大企業になっていける余地があります。

中国のコカコーラやマクドルドを探せ!

ちなみに、アメリカでも1960年台以降のベビーブーマー世代の出現で消費が爆発し、コカコーラやマクドナルドといった株価は長期的に成長を続けて実に20倍以上になりました。世界で最も有名な投資家の1人に前出のウォーレン・バフェットがいます。バフェットは1~2年で爆発的に資産を増やす短期トレーダーではなく、40年以上一貫して毎年20%前後のリターンを継続的に生み続けてきたことで巨額の資産を形成しました。40年間、米国株式市場は平均して3~4年に一回は下落する相場でありましたが、バフェットはいかなるときも損失を回避し、下落相場でも0~5%前後のリターンを得ています。要は何十年も負けていないわけですが、これは「複利の効果」(アインシュタインによれば20世紀最大の発明と呼ばれている)と呼ばれるもので、バフェットが世界一の投資家となったように、実現できれば最も力強い投資効果があるものです。逆に良い相場の時であっても決して2倍などにはならずに30~40%のリターンにとどまりますが、40年間平均して22%の年間利益を上げ続け、これが複利の効果によって天文学的な資産となった理由です。

そのバフェットの代表銘柄がコカコーラやマクドナルドです。これらの銘柄は初期段階に該当する消費財であり、その流れはベビーブーマー世代の成長とともに車、レジャー、住宅と形を変えて継続しています。トヨタも近年は米国市場でその恩恵を受けたわけです。このような観点からすると、中国株への投資でも基本的には中国人の消費が拡大するについて安定的に業績が拡大する銘柄を狙うのが1つの考え方です。これは消費財メーカーや流通企業もそうですが、家計消費の中で大きな割合を持つ食品、通信、不動産(居住費)、自動車、消費のために資金を提供する銀行や、国民皆保険にむけて動き出している保険なども大きな意味では消費関連株と考えることができるでしょう。
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