日本画/日本画関連情報

JSP-Portrait-柏原裕子

[JSP-Portrait]シリーズでは、個展・グループ展を開催中の日本画家を紹介するとともに、注目の若手日本画家も紹介していきます。今回は柏原裕子さん。

執筆者:松原 洋一

KASHIHARA YUKO


柏原裕子
1978年 神奈川県生まれ
2002年 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業
2004年 多摩美術大学大学院博士前期(修士)課程美術研究科修了
その他の情報

近頃思うこと
現在横浜市で教員、最近は時間があれば旅に出たいです。建築や遺跡などたくさんの人間が動かないと出来ないようなスケールの大きいものを見たいです。近々ウィーンとロンドンに行ってきます。

◇制作の視点

最近は平面だけでなく、空間において表現されるいろいろなものに興味があります。頭の中に自分が培ってきた環境に対する空間感覚、肉体的な閉塞感などから、発想することが多いです。記憶の確認作業、または再発見によりどのような造形表現が今の自分にしっくりくるか考えています。絵とは常に一緒に生活していますので、自分の家や環境と同様、何回も目でなぞっています。今ではその作業を行わないでは自分の作品とはいえないぐらい、描くことそのことより大事な時間になっています。
◇作品について

載せた作品は最新作で、今までより社会的な役割や制約がある状態において、自分にとっての過去の記憶の捕らえ方が変わってきたように思いながら制作しました。大事だと思えたことがどうでも良いことになったり、あまり大事にしてこなかったものが大事であったり。またしつこく、ノスタルジックに昔の自分の考え方にもどったり。そのようにゆっくり動く自分の記憶や感情の軸を意識して、スクロールというタイトルのシリーズを描いています。原案は三年以上も前から引きずってたイメージで、ようやく形になりました。素材は麻紙、水干絵具、アクリル絵具など。

「スクロール」
◇いま関心のあること

関心といえば今は旅行です。いつも突然旅行に行きたくなって、語学がままならないまま出かけたりするのでその国のことを学習してから行くという計画を練りたい。今のところ仕事を辞めるつもりもないし、日本で活動する予定ですが、海外に行くと感覚が活性化されるのでたまにいきたいです。5月に京都でフンデルト・ヴァッサーのドローイング・建築展を見ましたが、来月現地で実物をみるチャンスがありそうなので観てこようとおもいます。世紀末建築、集合住宅などをいろいろ観てきたいとおもっています。オーストリアの夏は夜が明るいそうなので長時間楽しめそうです。図書館もみたい。



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