日本画/日本画関連情報

5月の日本画展

練馬区立美術館では小嶋悠司展が開催されています。同時開催として本年度受賞した芸術選奨文部科学大臣賞の記念展として戸村美術でもニ期に分けて個展が開催されます。戸村美術では画風が色濃く表れた小品の展覧になります。また、高島屋各店では田渕俊夫近作展が巡回します。他には下田義寛、今野忠一ら院展作家の個展が予定されています。

執筆者:松原 洋一

時代と人間への凝視-小嶋悠司の創造展
2001年4月28日(土)~6月10日(日)
練馬区立美術館

同時開催-小嶋悠司展
Part1:ギャラリーコレクション展(4月28日~5月12日)
Part2:2001年新作展(5月14日~6月23日)
戸村美術


小嶋悠司 『愛』


「独創的」という言葉があまりにもシックリくる画風ですが、その画業を振り返ってみると現代日本画の流れの源流のひとつであることを実感させます。今展では代表作約80点の展示ですが、その中には個人蔵の作品も多く含まれています。

個人蔵といえば5月12日のギャラリートークを担当する山本勝彦さんはサラリーマン・コレクターと名乗っています。これは山本さんが好んで使っている肩書で、酒もゴルフもやらずに、ただただ美術品を買うという貧しくも清いこだわりのコレクターを意味しています。

山本さんが会長を務めるコレクター集団「美楽舎」では現在120人を超す会員がいて、研究会や画廊廻りなどの企画をたてて行動しています。現在は注目されていない若手作家でも、このような愛好家にささえられて、将来振り返ってみると大きな足跡を残していた、という可能性があるということでしょう。

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