レースクイーン/その他レースクイーン・コンパニオン関連情報

RQの存在意義と商品価値(2ページ目)

今やキャンギャルとしての役割ばかりでなく、一分野を確立した感があるRQ。

矢沢 隆則

執筆者:矢沢 隆則

レースクイーンガイド

無論、それらのニーズに応えるという事は、敷居が高くなり、新規ファン獲得は難しくなる。しかし、彼女は巨大メディアを通じて名を売る事よりも、密室の中に身を置くマニアの為だけに存在する方を選んだ。この選択はRQと同じ能動性を必要とする分野において極めて有効な選択だ。知名度と支持率が必ずしも比例しない点と、マニアがこれぞ!と思った対象に対しては、いかなる投資も惜しまない心理を上手く突いたのだ。自分の存在意義も高められ、シーンの純度も保て活性化にも繋がる。ビジネスとしても上手いやり方だ。

その点でRQはどうだろう? コアなファンの私見として言わせて貰うと、送りて側の勝手解釈に基づいた的外れなコンテンツが多いような気がする。RQの存在意義は何なのか!? 彼女達の商品価値は何処にあるのか!? ほとんど把握できていない。

例えばRQビデオや写真集でコスチューム姿よりもメインとなっている水着姿。肌の露出が大ければファンは喜ぶだろうと、往年のアイドルに当てはまった方程式を何の疑いも無くRQに当て嵌めているのだろうが、その時点でRQファンの嗜好性を理解していない。事実、当サイト独自アンケートの中で「あなたが撮影してみたいと思うRQのファッション&シチュエーションは?」という質問を投げかけたところ、水着姿がダントツで最下位だった(票数が少ないので説得力が無いかもしれないが……) 。

また、セルビデオなどで当たり前に見られるRQインタビューやRQ同士のトーク。話をする様子と言うのは露骨にその人の知性が出る。失礼ながら「喋らなきゃイイ女なのに・・・」と思う場面にもしばしばお目にかかる。送り手(制作)側は普段見れないような場面を少しでも多く提供しようとしているようだが、情報を制御する事により商品価値が高められる点を見落としているのでは無かろうか。

現在、デジタルコンテンツも含めて様々なRQ関連グッズが市販されるようになった。今後も斬新な企画を打とうと趣向を凝らしたものが提供されそうだが、コアなファンのニーズからはどんどん離れていっているような気がしてならない。

RQは既に一分野として確立された感があるが、RQがRQとして支持されるのには、特化した魅力があってからこそなのである。この点を商品化できればシーン全体の純度維持および活性化、そしてRQ個人のプロモーションに効果を齎す事が出来る筈だ。 これからのRQは如何なるメディアを使ってセルフポロデュースが出来るか!? それによって大きく明暗が分かれてくるだろう。ブロードバンドの波が目の前まで来ている今。メディアに対する先見性とファンのニーズを敏感に感じ取れる才能がこれからのRQに求められるのではないかと私は考える。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます