続いてルーツから導き出してみよう。俗に言うお宝系雑誌で頻繁に目にする有名人達のRQ時代の写真。確かにこういった雑誌ばかりを見ているとRQがタレントへの登竜門に見えなくも無い。しかし、それらの多くは有名になった後に実はRQもやっていた、という事実が浮上して来ただけで、実際にRQという立場をステップにメジャータレントになれた訳ではない。
その中で唯一RQという立場をステップに出来たのが岡本夏生(敬称略)だが、彼女の場合も最終的には毒のあるキャラクターが重宝がられた部分が大きい。
さて、第二次RQブームと言われている昨今、果たして映像メディアの進出は不可能なのか?「ミニスカポリス」や「ワンダフル」などは番組立ち上げ時、意図的に人気RQを集めていた(現在は必ずしもそうではないが)。また現在、テレビ東京で放送中の「ネッとび」でも、人気の高い現役RQ及び、RQ卒業組のメディア進出が中心となっており、RQの映像メディアにおけるニーズは決して少なく無いように感じられる。
しかしながら、それらに共通して見られるのは集団としての価値であり、個人キャラクターによるものでは無い。形式としては往年のおニャン子クラブやオールナイターズのようなものである。これらは番組自体がテレビ史に残るブレイクをした為、稀に成功者が排出されたが、前述したRQ関連の番組はいずれもその域に達していないし、レギュラーの入れ替えも早い。知名度が上がる前に交代させられ、個人キャラクターは依然、浸透しないままである。
このような事を述べてくるとRQに未来は無いかのように思えて来る。しかし、視点を変える事によって打開策はある筈だ。それは一体どういう方法なのか?それは次回に詳しく述べよう。