メディアを通して知る有名人には大別して「動画美人」と「静止画美人」(殊に麗しき女性達)が居ると私は捉えている。具体的に言うと前者はテレビ、映画、Vシネマなどの映像メディアで光るタイプ。後者はファッション誌のモデルや、青年誌などのグラビアで光るタイプの事を指す。ではRQはどちらに属するのか?言うまでも無い。明らかに後者である。
しかし、RQの多くはテレビを始めとする映像メディアに対して多かれ少なかれ憧れを抱いている。以前、某雑誌で行われた現役RQアンケートにおいて、将来なりたいものの一番人気が「女優」という結果が出ていた。思い入れの程は個人差あると思うが、この回答結果は映像メディアに対する憧れと同時に、年齢を問わない職業への保険意識をも内包したRQならではの興味深い結果であると見る事ができる。
では、実際にRQから後に女優、もしくは映像メディアを主戦場にしたタレントとして成功する事は可能なのか?結論から言おう。私は難しいと思う。この結論はRQ個人の資質や裁量とは全くかけ離れた部分から導き出せる。決定的な要因はズバリ!「求められているものの相違」である。
RQは基本的にチームや企業のイメージを背負っており、言わばキャンペーンガールのようなものである。誰からも好感が持たれる必要があり、10人中8、9人から美しいと認められるような“無難な美人”をクライアントは求めている。
しかし、こういった無難さはタレント性に置き換えると必ずしも有利に働かない。映像メディアで名乗りを上げようとした場合、相当なインパクトが必要だ。“毒”として反感に繋がろうとも、それを武器にするくらいの心積もりがなければ、タレントとして大成する事は難しい。
しかし、彼女達にとって毒は必要無い。それどころか御法度である。クライアントのイメージを損なうような言動は最もやってはいけない行為であり、そこに個人キャラクターのインパクトなど必要無い。つまり、RQとして採用された時点から、進むべき方向性は自ずと決まってしまう訳である。