男のこだわりグッズ/グッズ関連情報

ピンク色に熟す爽やかな甘さが際立つ珈琲

植物学的にも生産量的にも希少な、熟しても真っ赤にならずピンク色になるコーヒー豆「ピンクブルボン」。コーヒーハンターJose川島氏が自信を持って贈る知られざる美味しいコーヒーが美味いのです。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

コーヒーハンターJose川島氏が出会った希少なピンクのコーヒー豆

COFFEE HUNTERS「ピンクブルボン 300g」4,725円(税込)
豆、中挽き、各50個限定

言うまでも無い事ですが、コーヒーは農産物です。そのため、常に同じものを大量に用意できる訳ではありません。特に、それが徹底的に吟味した、本気で美味いコーヒーほど、その次の年に同じ味に出あえるとは限りません。というか、むしろ同じ味に出会える方が稀と言うものでしょう。だからこそ、美味いコーヒーは一期一会、出会ったら大事に味わって飲みたいものです。

同じように、コーヒーの品種も、大量に作られるモノから、淘汰されて無くなっていくものもあり、好きな品種のコーヒーが常に飲めるとは限りません。特に、美味しくても買い手がつかなかったり、栽培が難しかったり、元々、大量生産に向かなかったり、美味しいのに知られてなかったり、そういった品種は誰にも知られないまま、そっと世界から姿を消してしまいます。

ピンクブルボンの実。熟した状態でピンク色になる

ミ・カフェート社の「コーヒーハンターズ」シリーズは、そんな希少な品種の中から、これは美味いというものを掬い上げていくシリーズ。コーヒーハンターと異名をとるJose川島氏が、これはと思った品種を選んで紹介していくのがコンセプトだそうです。そして、その第1弾に選ばれたのが、通常、熟すと真っ赤に色づくはずのコーヒー豆が、何故かピンク色に色づく、植物学的にも希少な品種、ピンクブルボンです。

甘みとコクが際立ちながらも、クリアな味わいでゴクゴク飲める


香りも甘いのですが、実際に淹れたコーヒーも、スッキリとした味わいの中に甘みが起ち上がってくる感じで、とても飲みやすく、美味しいものでした。後味のキレや、スッキリしたクリアな飲み心地は、前に、ガイド記事でも紹介した最高級コーヒーの年間購入システム、グランクリュ・カフェにも通じていて、川島氏の好みなのかも、と思いましたが、このクリアな感じが、美味いコーヒーの基準になるものなのかも知れません。

炭酸用のペットボトルに、焙煎仕立ての豆を封入。鮮度を保つ。

この美味しさを保つために、コーヒー豆はペットボトルに入れられています。炭酸飲料を詰めることが可能なペットボトルなら、焙煎仕立ての豆を詰めることが出来るわけです。だから、キャップを外すと、ポンッと空気が抜ける音がします。新鮮な香りをそのまま閉じこめているからこそですね。本来は、グランクリュ・カフェのように、シャンパンボトルに詰めるのが理想なのですが、実験の結果、ペットボトルでも十分鮮度を保つことが出来たのだそうです。

豆で買うか、挽いたものを買うか

焙煎されたピンクブルボン。丁寧な焙煎と揃った豆が美しい

今回、本当に生産量が少ないため、限定100セットの販売ですが、さらに悩ましいことに、焙煎したばかりの豆の状態のものが50セット、あらかじめ中挽きで挽いたものを50セットで販売されます。多分、豆の状態で買って、飲む時に自分で挽く方が良いとは思うのですが、このくらい美味いコーヒーになると、少し考えてしまうのです。

普通の電動ミルで挽いてみた。もう少し細かく挽いても良さそう

自分で挽くよりも、専門家に挽いてもらった方が美味しいのではないか、と考えてしまうのです。ただ、今回、ガイド納富は、同じ豆を、ミ・カフェート社で淹れていただいて飲んだ後、自分でも豆を挽いて、自分で淹れて飲みました。そして、そのどちらも十分美味しかったのです。

この、「どこで誰が淹れても美味い」というのは、美味しいお茶やコーヒーの大事なポイントのように思います。これまで、ガイド納富が飲んできた、本当に美味しいお茶やコーヒーは、ほぼ例外なくそうでした。名人が美味しく淹れれば美味しい、というモノも確かにあると思うのですが、それより更にレベルが上がれば、きっと、誰が淹れてもちゃんと美味しいのではないかと、経験上感じています。つまり、上手に淹れるテクニックは、普通のコーヒーやお茶を、より美味しくするために重要なものだと思うのです。


思いついて、ピンクブルボンにミルクを入れて飲んでみました。このピンクブルボン独特の爽やかな甘みと、フルーティーな味わいが、ミルクに合うのではないかと思ったのです。試してみると、これが、相当美味いミルクコーヒーになりました。ピンクブルボンの甘さと、牛乳の甘さで、砂糖などを入れなくてもちょうどいい甘味で、でも砂糖を入れていないから、飲み口も後味もスッキリとしていました。ピンクブルボンは、冷めた方がより甘味を増すので、アイスコーヒーにしても美味そうです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

ともあれ、美味いコーヒーがあるというのは、それだけで倖せです。しかも、今回のピンクブルボンは、希少種だけに産量は少ないのですが、今回は紹介の意味もあって、300gで4,725円と格安です(実際、100g、1600円くらいのコーヒー豆ならデパートにいくらでも売っていますし)。それだけに、あっという間に売り切れそうですが、ここで売れると、来年はもっと産量も増やせるかも、という話ですし、この、ちょっと珍しく、でもオーソドックスに美味くてリーズナブルなコーヒーを、コンスタントに飲み続けたいと思うので、売れてくれるといいなあと思っています。

コーヒーハンターJose川島氏によると、ピンクブルボンは、本当に植物学的にも珍しいもので、しかし、これまで紹介されることもなく、産量も減る一方だったそうです。こんなに美味しいのに何故だろうと思うのですが、農産物の現場にはそれなりの理由があったのでしょう。今後、まだいくつか、個性的なコーヒーを、このコーヒーハンターズのシリーズで紹介してもらえるようですし、それを楽しみにしつつ、今は、このピンクブルボンを楽しみたいと思っています。

<関連リンク>

・50セット限定、COFFEE HUNTERS「ピンクブルボン(豆)300g」の購入はスタイルストアで
・50セット限定、COFFEE HUNTERS「ピンクブルボン(中挽き)300g」の購入はスタイルストアで

ミ・カフェート社の公式サイト

グランクリュ・カフェを紹介したガイド記事はこちら

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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