意外に使えるモールスキン「ADDRESS BOOK」
MOLESKINE「ADDRESS BOOK」1,680円(税込)
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前に書いたガイド記事「最強の取材用メモ『モールスキン・スクエアノート』『モールスキン』プロ仕様」でも少し触れましたが、通常のノートの他に持っていると便利なのが「ADDRESS BOOK」です。一応、住所録という体裁をとってはいるのですが、これもダイアリー同様、モールスキンはノートである、という主張なのか、アドレスブックとは名ばかりの、単にABC順のタグがついたノートなのです。
各アルファベット毎に8ページ(文字によっては6ページのものもある)づつ、横罫のページが用意されています。それだけなので、もちろん住所録として使っても良いのですが、例えば、何か特定の趣味についてのメモを、アルファベット毎に整理して書いていくと、いつの間にか、そのジャンルのミニ事典が出来上がります。同じ要領で、蔵書リストや映画リスト、CD、DVDの簡易データベースも作れるわけです。何冊も同時に使う場合は、表紙にシールを貼っておけばOK。カラフルな表紙の「ヴァン・ゴッホ」シリーズにも「ADDRESS BOOK」があるので、それを使うという手もあります。
「貼る」のもモールスキンの使いこなしの愉しさ
付箋とモールスキンは相性が本当に良い |
モールスキンのゴムで表紙を止めるスタイルは、鞄の中などでページの間にモノが入ってページを折り曲げてしまうといった事故を防ぐのに役立ちますが、それ以上に、ページに何かを貼り込んでも、ゴムでしっかり閉じる事が出来るのが嬉しいところ。ガイド納富は、封筒に押された住所印などは、そのまま切り取ってノートに貼り付けています。また、旅先で乗った乗り物のチケットや映画の券など、何でも貼り付けています。
最近、気がついたのが、モールスキンのポケットサイズのノートは、その幅が、通常サイズのポストイットなどの付箋紙の幅にピッタリだということ。その場の目印のために貼った付箋を、そのままノートに貼れば、メモの見出し代わりに使えて便利なのです。また、様々なシチュエーションで使う付箋を、モールスキンに貼り付けて、解説を付けておくと、単なるメモ以上に臨場感がある資料が出来上がります。付箋紙の色なども工夫すれば、さらに面白い使い方が出来そうです。
ガイド納富の「こだわりチェック」
ガイド納富自作のモールスキンカバー
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そんなモールスキンの弱点の一つに、ペンを別に持っていなければならないという点があります。ガイド納富は、しばらくクリップ型のペンホルダーをモールスキンに差し込んで使っていたのですが、ペンホルダーが書く時に邪魔になったり、ペンが抜け落ちやすかったりして、もっと良い方法がないかと考えていました。そこで思いついたのが、ペン挿しのためだけのシンプルなノートカバーを作ること。
ペン挿しを付けるためだけのシンプルな構造
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モールスキンの使いやすさを支える、コンパクトさや表紙と紙の大きさに差が無いことなどを失わないように、また、末尾のポケットも活かすようにと考えて作ったのが、写真のカバーです。ちょっとツルツルした生地と帆布とで作った、本当にシンプルなカバーで、ゴムも栞もモールスキン本体のものを使うようにしています。ただ、そのおかげで、モールスキン本来の使いやすさを損なうことなくペン挿しを付けることに成功しました。
とにかく持ち歩いて、思いついた時にサッと取り出してサッと書くのが、モールスキン使いの本来。それがスムーズに出来れば、ダイアリーや「ADDRESS BOOK」などの、ノートとしての機能がより活用できるのです。その意味で、このカバーのおかげで、モールスキンを使うシチュエーションが広がったように思います。もし、このカバーに興味がおありの方は、下記リンクの「Textlife Store」にアクセスしてみて下さい。2000円でお分けしています。自分で言うのも何ですが、実用性高いです。ただし、よりハイグレードなもの、持つことの満足感が欲しい方には革製のものをお勧めします。
<関連リンク>
・モールスキン ミュージアム&ショップはこちら
・MOLESKINEの日本での公式ウェブサイト
・オリジナルのモールスキンカバー、ブックカバーは「Textlife Store」で数量限定販売中です。
・ガイド記事 最強の取材用メモ「モールスキン・スクエアノート」
・信頼文具輔のモールスキン・ポケットのページ
・信頼文具輔のモールスキン・ラージのページ