ポケットや栞、素材などにもこだわる
表紙にポケットを二つ付けた文庫本用カバー
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布でブックカバーを作っていると、ブックカバーに向く布、向かない布があることも分かってきました。厚過ぎず薄過ぎず、柔らか過ぎず、やや固め、というのが良いようなのです。そうなると、やはり帆布になります。9号帆布、11号帆布あたりが良い感じです。表の柄はシンプルに、裏地で遊ぶのがデザイン的には面白くなります。
栞は、判型や用途に合わせると使いやすいので、手製なのを良い事に、色々と変えています。例えば、友人に依頼された「地球の歩き方」を入れるためのブックカバーの場合、栞を色違いの二本にしてみました。「ほぼ日手帳」用を頼まれた時も栞は二本にしました。
また、文庫の場合は表紙側に、それ以上の判型の場合は表紙を差し込む部分にポケットを用意しました。名刺やカードが入るサイズにしてあります。ガイド納富は電車の中では切符やメトロカードを入れていますが、ここにポストイットを入れて読書しながらどんどん付箋を付けていく人もいました。使い方は人それぞれです。
ガイド納富の「こだわりチェック」
細かい事を言えば、それはそれはこだわって作っています。元々自分用に作っているので妥協が有りません。例えば、判型ですが、一口に「文庫サイズ」「新書サイズ」といっても様々な大きさがあります。そこで、家中の本の大きさを比べて、最も大きかった新書と文庫を、今度は本屋で比較して、とりあえず新書なら集英社、文庫なら扶桑社のものの高さと幅が最も大きいことが分かりました。サイズは、それらを基準に決めました。
ゴムを表側に回せば裏表紙を固定できる |
また、表紙を差し込む部分にはステッチをいれずに、ピッタリと差し込めるようにしたので、本を持った時にとても快適です。裏表紙側を折り畳むだけでは心もとないという人には、上の写真のように、ゴムを表側に回り込ませてもらえば、ぴったりと固定することが出来ます。
使って見ると、持ち歩く全ての本に、このカバーがかけたくなるほど快適で、考えたガイド納富本人がとても驚いたほどです。A5サイズの雑誌用のカバーなども作ったのですが、これがまた、端が折れやすい雑誌を保護しながら、持ち歩いて読む事も出来て、「怪」「幽」「笑芸人」「小説すばる」といったガイド納富の愛読雑誌を、大好きなカフェなどでも気軽に読めるようになりました。
現在、文庫サイズ、新書サイズについては、Textlife Storeというサイトで販売中です。それ以外の大きさなどは、ガイド納富までメールしてみてください。
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