眠る時でも好きな音楽に包まれていたい

バード電子×suono「ピロースピーカー」
価格5,880円(税込)

音楽を聴きながら眠るのは、とても気持ち良いものです。真夏の熱帯夜でも、自分で選曲した好きな音楽を聴きながらだと、寝苦しさを感じることなくスムーズに眠れたりします。しかし、一人暮らしならば、寝る時も好きな音楽を流すことが出来ますが、家族や同居人が一緒の場合、自分だけが好きなように、というわけには行きません。

かといって、イヤフォンやヘッドフォンを使うと、夏は暑苦しいし、寝ている間にケーブルが首に巻き付いたりして危険でさえあります。侵入者があっても気がつきにくく、セキュリティ的にも問題ですし、ケーブルの断線など、ヘッドフォンの故障の原因にもなります。

コードレスのヘッドフォンでも、寝る時に耳や頭に何かが被さるのは、あまり気持ちが良いものではありません。一番良いのは、オーディオのボリュームを絞って、静かに遠くから聞えてくる程度の音量で聴くことなのですが、眠る時に聴きたい音楽は、本当に人それぞれですし、家族や恋人といっても中々共有は難しいものです。

そんなニーズに応えるように、何と、ポータブルオーディオ用の寝ながら聴くためのスピーカーのセットが登場しました。ポータブル・オーディオ用のスピーカーの名品を次々に発表するバード電子さんと、iPodやMD、デジカメ用に、セミオーダーでユーザーがファブリックを選べるケースを作成するsuonoさんのコラボレートで生まれた「ピロースピーカー」です。

マクラ越しに聞こえる優しい音

おやすみスピーカーは持ち運びにも最適の無電原薄型

「ピロースピーカー」は、バード電子製の「おやすみスピーカー」(3980円)という、名刺サイズで厚みもたった7.5mmという薄いスピーカーユニットと、suono製のiPodや「おやすみスピーカー」を収納できるポケット付きのマクラカバーをセットにしたものです。この「おやすみスピーカー」だけでも、実は中々の優れ物で、薄いので持ち運びにも邪魔にならず、iPodなどのポータブルオーディオの音を人に聴かせたい時など、とても重宝します。

小さくてもステレオ再生出来ますし、iPodやiPod mini、iRiverの製品群などの、ヘッドフォン端子の出力が大きいポータブルオーディオ機器なら、かなりしっかりした音量で鳴ってくれるのです。しかも、電源も不要。このあたり、無電源のiPod用スピーカーをいくつも発表しているバード電子さんの技術とこだわりが活きています。

このスピーカーにiPodなどを繋いでマクラの下に入れ、好きな音楽を再生します。そして、マクラに耳をくっつけるようにして寝ます。すると、マクラを通して、音楽が聞えてきます。その音が古いラジオのような、とても優しく柔らかい音なのです。音量を好みに調整して、後は静かに眠るだけです。周囲にはほとんど音が聞こえないのも、このスピーカーの良い所です。

専用のマクラカバーを作ってしまう面白さとこだわり

丁寧な縫製とファブリック選びのセンスの良さがsuono製品の特徴
「おやすみスピーカー」だけでも単品で売っていますが、そこに専用のマクラカバーを用意してしまうのが、今回のコラボレートの楽しいところです。suonoさんが製作したのは、マクラカバーに6つのポケットを付けて、「おやすみスピーカー」やiPodを収納できるようにしたもの。このマクラカバーと「おやすみスピーカー」のセットが「ピロースピーカー」なのです(マクラ及びiPodは付属しません)。

最初は、バード電子さんからsuonoさんへ、「おやすみスピーカーのケースを作ってくれ」という依頼があったのだそうです。その時点では、バード電子さんとしては、おやすみスピーカーを持ち歩くためのケースを作りたかったのだそうです。しかし、suonoさんが作ったのは、「おやすみスピーカー」も収納できるマクラ用のケースでした。ただ、その出来がとても良かったのと、やはり、専用のまくらカバーがあった方が面白い、という判断で、この前代未聞のコラボレーションが生まれたのだそうです。

最初は偶然生まれたのですが、しかし、このマクラカバーも細部まで神経が行き届いた、素晴らしい出来です。まず、マクラカバーとして、しゃっきりした綿の感触がとても良くて、とても心地よいものです。その裏面に、色んな用途で使えるポケットが中央寄りに三つ、端よりに三つ。計六つ用意されています。ここに「おやすみスピーカー」を収納すれば、何かの拍子にスピーカーが飛び出すこともなく、安心して眠りながら音楽を楽しめるわけです。

iPodとベストマッチのピロースピーカー

マクラから柔らかく優しい音が聞こえる

ケーブルはカバーの中を通せるように作られていますし、iPodのような、比較的大きなものが入るポケットから、iPod shuffleのような小さなモノを収納するポケットまでサイズも色々。iPodごとマクラの下に収納しても良いし、スピーカーだけをポケットに入れて、iPodは外に出して操作しながら寝るのも良い感じです。

iPodやiPod miniには、15分~120分の範囲で設定できるスリープタイマーが付いていますし、何千曲も収納できるiPodなら、毎晩でも違った選曲で睡眠を楽しむことが出来ます。実際に使ってみて、こんな快適な睡眠環境は初めてだと思いました。わざわざ、聴きたい曲の入ったCDなどを探すことなく、寝ながら手元で聴きたい曲を選び、そのまま眠ってしまえる快感は、暑過ぎる夜や寒過ぎる夜に特に気持ち良いものです。

スピーカーは、端よりの三つの中央に収納。ちょうど首の下辺りにくるように設置すると、音の回り方も良く、快適なリスニング環境になるようです。細かい音量の設定などを済ませたら、iPod本体も、ポケットに収納してしまうのが、ガイド納富のお気に入りのパターン。後は、次々と好きな曲が聞こえてくる不思議なマクラに耳を付けて眠るだけです。


ガイド納富の「こだわりチェック」

実際、マクラに耳をつけたときの音の心地良さは感動モノです。商品として見るとバカバカしいようにも見えますし、他でこういう製品が登場する可能性も低いのですが、使ってみると、これが莫迦にできません。本当に実用的なのです。それは、この「ピロースピーカー」が、商品そのもののバカバカしさを十分に楽しみつつ、凄く真面目に作られているからです。だからこそ、思わず毎晩使ってしまって、「こういうマクラカバー使ってるんだ」と、人にも自慢したくなってしまうのです。

ガイド納富は、iPodの中に睡眠用のプレイリストをいくつか作っておいて、それをリピートの設定にして、その時の気分に合わせて再生しながら眠っています。この睡眠用のプレイリストを作るのが、また楽しいのです。音が柔らかいので、多少激しい曲でも眠るのに邪魔になりませんし、その時に聴きたい曲を最初の方に集めて、徐々に静かな曲に移行するといった流れも楽しめます。「ピロースピーカー」自体がこだわって作ってあるせいか、聴く私たちも、ついこだわってしまいます。そんな製品があることが、とても嬉しいことだと思うのです。


<関連リンク>
バード電子「ピロースピーカー」のページ
バード電子「おやすみスピーカー」のページ
suonoのコラボレート企画紹介ページ
東芝「プライベート音枕」のページ
パイオニア「ミュージックピロー」のページ


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