ついに「松茸」とご対面!
雄大な棚田を堪能したあとは、いよいよお目当ての「松茸」を目指します。先ほど来た道を戻り、今回の目的地「汐の湯温泉」に向かいます。国道173号線沿いにあるこの温泉宿は、看板も多く出ているので、関西圏のライダーだったら名前を聞いたことがある方も多いでしょう。旅館の前にバイクを停め、玄関を上がると情緒豊かな中庭が目に入ってきます。奥には昭和初期に建てられたという旧館が見える歴史のある旅館です。ここで頂くのが、お待ちかねの『松茸肉すき焼き』です。
さっそく醤油、みりん、砂糖などで作った割り下に野菜を放り込み、ある程度火が通ったところで能勢牛と松茸をゆっくり入れていきます。玉割りに地鶏の卵を溶いて待つこと数分……。ついに念願の松茸とご対面です。口の中で広がる松茸の香りと能勢牛の濃厚な味わいは、誰もが舌鼓を打つこと間違いなし。
150グラムというたっぷりの能勢牛に、地元で採れた松茸を加えた贅沢なすき焼きだ |
『松茸肉すき焼き』を堪能したあとにも、食卓には松茸の香りが際立つ『土瓶蒸し』や陶板で焼いた『能勢牛石焼き』を頂きましょう。この肉は能勢で2軒しかない畜産農家で大切に育てられた国産和牛のものです。すき焼き用の肉よりも分厚いですが、口の中で溶けるほど柔らかく、それでいて噛むほどに味が口一杯に広がる、まさに旨みの塊のような肉です。
能勢牛石焼きは温度が下がらず、煙も出にくいという陶板を利用して焼き上げる |
松茸といえば七輪焼き
最後はやはり『松茸七輪焼き』で締めたいところ。松茸から湯気が立ち上がるときが食べごろです。慎重にタイミングを見計らって食しましょう。少々贅沢な昼食かもしれませんが、都会からわずかの距離にこんな素晴らしい山の幸と大自然を堪能できる場所があるのです。松茸は七輪焼きで味わいたいと思う方も多いだろう |
コースは往復しても150kmほど。パートナーを乗せてのはじめてのタンデムツーリングに最適なコースだと思います。
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