契約者
保険の契約をする人。保険料を支払う人です。保険期間中いつでも変更が可能です。被保険者
保険の目的となる人。一般的には契約者と被保険者が同一になります。しかし、子どもが加入する保険の保険料を親が負担したりした場合は、契約者が父親で、被保険者が子どもになります。被保険者は変更することができません。変更は解約が必要です。
保険金
万一が起こったときに保険会社から受け取るお金。保険は契約です。保険会社と約束を交わし、保険金を受け取る権利を得る代わりに保険会社に保険料を払います。医療保険の場合、保険金は入院給付金と呼びます。
保険期間
保険の契約が有効な期間です。保険期間を過ぎて、もしくは保険期間が始まる前に起こったことは保障されません。あくまできめられた保険期間の間に何かが起こった場合に保険金が支払われます。保険料払込期間
保険料を支払う期間です。一般的には保険料を払う期間がイコール保険期間となります。しかし保険期間が一生涯(終身)や90歳を超えるような長期の保険は保険料の払込期間を保険期間よりも短く設定できます。高齢時になって保険料を負担するのがつらい場合は払込期間を短く設定し、若く収入があるうちに支払ってしまうことができます。
保険料
保険料は、契約者が保険という契約を結んだその対価として保険会社に支払うお金のことです。保険料は、保険金の金額、保険期間、保険料払込期間などが大きく影響します。保険料を比較する場合は最低でも、この3つをそろえなければ比較にならないことを覚えておきましょう。
解約返戻金
保険契約を辞める、すなわち解約するときに、それまで支払ってきた保険料を契約者に返すお金のこと。
保険商品によって、解約返戻金がないもの、解約返戻金が多いもの様々です。終身保険や長期の定期保険には解約返戻金が発生し、解約の時期によっては支払った保険料を上回る解約返戻金を受け取ることができるものがあります。
また、解約返戻金が多い保険ほど保険料が高い傾向にあります。解約返戻金をなくすことにより保険料を安くすることが可能になります。
月々の保険料の負担を減らしたいのであれば、解約返戻金のない掛け捨ての保険を選ぶか、貯蓄と割り切って解約返戻金の多い保険を選ぶことで実質かけ捨てる保険料を抑えるかのどちらかになります。
また、誤解されますが解約返戻金のない終身医療保険など、掛け捨てだからいつ解約しても良いと思われがちですが、保険期間の長い保険は、高齢時の高額な保険料を先払いしていることになります。すなわり早期に解約すると、先払いした保険料を捨てることになります。
現在契約中の保険と条件が同じでしかも保険料が安いという保険がない限り切り替えは損をすると考えたほうがよいでしょう。
反対に、条件が同じで保険料が安い保険があったら切り替えないと損です。
保険金受取人
保険金を受け取る人。家族以外の人に受取人を指定するのは少々面倒です。基本は配偶者でその次が子どもです。指定しなければ法定相続人ということになります。契約期間中、いつでも変更が可能です。
契約者、被保険者、受取人の設定を間違えると、相続が発生し保険金を受け取った際に税金が発生する場合があります。しっかりと確認して加入する必要があります。
以上、保険を考える上で基本中の基本の用語をお伝えしました。他にもまだまだたくさんありますが、それぞれの用語の意味と主旨を理解するとより保険が簡単なものだということが理解できると思います。