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環境にも、お財布にも優しい車内の大掃除術

家にあるものを活用して、環境にも、お財布にも、そして身体にも優しいクルマの大掃除をしてみませんか? 難しい技は無用。お酢と重曹を使って、あっという間に車内の空気をリフレッシュできるんです。

執筆者:森山 みずほ


家にあるものを活用して、クルマの大掃除!

クルマも家と同様、年末くらいはいたわってあげましょう
さて今回は、家にあるものを活用した車内の大掃除術を紹介したいと思います。テーマは環境にも、お財布にも優しい車内の大掃除です!

なにしろクルマに関するクリーナーというのは、色々と発売されていますが、どれも価格も高めだし、なかなか全部使いきることもできず場所ばかりとるし、匂いがきつかったりと、私自身、あまり好きではありませんでした。

そんなことから目をつけたのが、自然素材を使ったお掃除。水、消しゴム、重曹、そしてお酢を活用した方法です。どれもお家にありがちなもので、しかも手が荒れたりすることも、子供がいても安心して扱える素材です。この素材だけで、驚くほど車内の汚れや匂いをすっきりと落とすことができるんですよ。

使用する素材の説明

■消しゴム  
プラスチック消しゴムを用意。すな消しやラバー消しゴムはNGです。

■重曹    
今年は重曹がブームということもあり、100円ショップなどでもみかけるようになりましたね。もともと重曹はお料理に使うもので、ベーキングソーダーなんていう呼び方でも売っています。
※扱い方注意 アルミ素材に触れると、黒くなるので気をつけてください。
 
■お酢    
穀物酢、米酢などどんな酢でも大丈夫ですが、砂糖などを含んだ合わせ酢類はNGです。
※扱い方注意 鉄や白木へ使うと変色するので要注意です

全体的な注意としては、素材、汚れによっては、今回紹介する方法が向かない場合もあります。くれぐれも初めて試す時は、小さな場所で試し、そしてどの場所でも強くこすりすぎないよう にしてください

実践方法のご紹介1 ドアの下側についたこすり傷

かたく絞った雑巾で、まずは布以外の素材の部分の水拭きを。水を侮るなかれ。意外と汚れが落ちるものなんですよ。

乗り降りの際につけてしまった、ドアの下側についたこすり傷の場合。ここでは、まず消しゴムの登場。力を入れずに軽く汚れをこすっていきます。これで汚れが薄くなるようだったら消しゴムでOK。逆に汚れが少し伸びるようだったり、変化がなければ重曹に切り替えましょう。

濡らしたスポンジや濡れタオル(かたく絞ってから)に重曹をつけ、軽く汚れをこすっていきます。汚れている場所が細かい場合は、使い古しの歯ブラシを活用してもOK。汚れはこの作業でほとんどとれてしまうはず。それでもなんだか擦れた後がある場合は傷の可能性も。プラスチック素材についた傷は、残念ながら消せません。

汚れが落ちたら、仕上げに水で2~3倍に薄めた酢水でふき取り乾燥させればスッキリ!

実践方法のご紹介2 窓ガラスの内側

タバコのヤニ、埃などが付着していると、窓が曇る原因に。

市販の窓用クリーナーよりもスッキリとするのが、お酢で磨く方法。水で2~3倍に薄めた酢水をスプレーして吹き上げるだけ。このとき毛足の長いタオルやティッシュペパーは後が残るのでNG。とくに保湿タイプのティッシュは油分を含んでいるので、また窓ガラスに油分を付着させてしまいます。

なるべくTシャツのような生地で吹き上げるのがOK。着古しがあったらこの際だから使ってしまいましょう。フロントガラスだけでなく、サイドガラス、リアウインドーも拭くのを忘れずに。

実践方法のご紹介3 シートの汚れ

布製のシートの場合、子供の食べこぼしの後やしみ、そして匂い、気になりますよね。ここでも重曹とお酢が活躍します。

まずは重曹を布につけ、汚れやシミの部分をポンポンとたたいていきます。匂いが気になる場合は全体的に重曹をふりかけ、少し時間をおくのがベスト。その後に掃除機をかけ重曹を綺麗に吸い取り、仕上げに2~3倍に薄めた酢水に濡らした布をかたく絞ったもので拭き取り、乾燥させます。重曹は消臭効果、そして酢水は殺菌効果があるのでクルマのシートにはピッタリのお掃除方法です。

ちなみに革シートの場合は、オリーブオイルとお酢を各小さじ1ずつ混ぜ、それを布につけて拭いてあげると、艶もでてとっても綺麗になりますよ。

実践方法のご紹介4 フロア&フロアマットの汚れ

実は車内の匂いの原因は、エアコン、シート、そしてフロア&フロアマットが主たるもの。とくに埃などの原因はフロア関係が多いです。この際だから、フロア関係もスッキリとしましょう。車内の空気がまったく変わりますよ。

方法としてはシートと一緒。しかし様々な汚れが付着しているフロア&フロアマット。時間が許せば、重曹を全体に撒いたあと(うっすらと白くなる程度でOK)、そのまま一晩おいておきます。重曹が匂いや汚れを吸い取ってくれるんです。

一晩おいたら、あとは掃除機で吸い取るだけ。全体的に重曹を撒いていることもあり、オススメは家庭用の掃除機で一気に吸い取ってしまうこと。車内用のものでは、吸引力も弱く細かい部分が吸いきれないこともあるので! 延長コードなどを活用して、ちょっとがんばってみてください。

実践方法のご紹介5 その他

プラスチック素材の部分、たとえばインパネ周りとかカップホルダー、収納ポケットなども2~3倍に薄めた酢水に濡らした布をかたく絞ったもので拭き取り、乾燥させます。汚れが目立つところは、重曹でポンポンと軽くこすってあげるのもOK。

そうそう、ちょっと大変ですが天井部分もシートと同じ方法でチャレンジしてみてください。とくに車内でタバコを吸う人がいる場合、重曹をポンポンポンとたたき込むとヤニ臭さもとれてきます(濡れた雑巾に重曹をかけてからたたくのがコツ。重曹は食品なんで吸い込んでも大丈夫だし、シートやフロアに落ちた粉はそのまま、掃除機ですってしまえばOKです)

冒頭にも書いたように「重曹はアルミ素材に使用しない」「お酢は鉄、白木に使用しない」。ここにだけは使わないように気をつけておけば、あとは

手あかや軽い汚れのふき取り、殺菌効果を出したい場合   
→2~3倍に薄めた酢水に濡らした布をかたく絞ったもので拭き取り乾燥。

頑固な汚れ、油汚れ、匂いとり
→重曹をふりかけ、水拭きまたは掃除機で吸い取る。

と覚えておけば応用ができるはず。もちろんこのお掃除方法はお家の中でも使えるものです。とにかく一度やってみると、おどろくほど車内の空気がリフレッシュされて気持ちよくなります。

くれぐれも素材を痛めないようにすることには十分に気をつけて、試してみてくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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