その結果、515ps/60.0kg-mという大パワーを手に入れ、全回転域での出力アップと低速域でのトルクアップを達成した。つまり、パワフルでより扱いやすいエンジンとなったのだ。
パフォーマンスは尋常ではない。最高速度は325Km/hを誇り、ゼロヨン加速も12.3秒を記録するという。さらにフェラーリ12気筒初のセミオートマチック車ならば12.25秒と、MT車を上回るパフォーマンスを得た。大パワー車ほどテクニックよりも電子制御、というわけである。(F1マシンがほとんどオートマチックドライブであることを思い出して欲しい)
エクステリアデザインはフェラーリ好きでなければ見分けられない程度の変更に留まった。違いが顕著なのはフロント部分だ。新意匠のキセノンヘッドランプ、10%大きくなったエアインテーク、ブレーキの冷却効率を上げるアンダーパネル、さらには30%拡大されたボンネットインテークが目立った変更点だ。
インテリアは比較的大きく変えられた。計器類はドライバーの正面になるよう配置換えされ、センターにはクロームリングのタコメーターが居座っている。ダッシュボードやシートなどのデザインもドライビングプレジャーに繋がるようリデザインされた。
日本仕様は本国ではオプションとなるフィオラノハンドリングパッケージだ。
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