本サイトでも既報通りフェラーリロードゴーイングカーのフラッグシップ550マラネロがマイナーチェンジし、日本市場での販売が始まった。車名は575Mマラネロ。排気量250ccアップ(5500→5750)、Mはイタリア語でモディフィカータ(改良、改造)を意味するものだ。
日本におけるフェラーリの総代理店コーンズにより販売価格は6MT車が2470万円。新たに加わったF1ギアボックス車が+100万円の2570万円である。ちなみに旧型550マラネロは2390万円であった。
今年日本でデリバリーされるのは、わずかに27台。すでに問い合わせが多数あるという。遠くない将来に今年分が売り切れてしまうことは間違いない。
すでにクルマの概要はリポート済みだが、ポイントだけおさらいしておこう。冒頭に記した通り、最大の変更点はエンジンとトランスミッションだ。理想的な重量配分になるようトランスアクスル方式を採用した。
常に最高のパフォーマンスを求めるフェラーリにとって、エンジン性能の向上はモデルチェンジ毎の必須項目。挟角65°のV12はそのままだが、ボアとストローク両方を拡大し244ccアップの5.75リッターとなった。圧縮比も10.8:1から11:1となり、マネジメントシステムもボッシュモトロニック5.2から最新の同7.1.1へとバージョンアップされている。