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ポストセダンを狙う乗用車型SUV(2ページ目)

セダンに変わるファーストカーの一番手として君臨するミニバン。しかしミニバンに飽き足らないユーザーもいる。最新のCR-Vは街中、高速を快適にスポーティに滑走する乗用車型SUVとして高い完成度を見せる。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ターゲットはポストミニバン

CR-Vリアデザイン
背面タイヤ装着仕様は新型になり完全に廃止された。縦型コンビランプは初代から受け継ぐこだわり
新型SUVの投入は多いが、SUV人気が急上昇しているワケではない。しかし2007年から始まる団塊世代のリタイアに向けて魅力ある商品を用意するのは急務だ。定年を迎えた世代にコンサバティブなセダンを売ればいいという時代は過ぎ去り、子育てから解放された夫婦に3列シートのミニバンは不要。CR-Vの場合はとくに欧州を意識して投入されるモデルではあるのだが、こうした日本の団塊世代にも当然アピールしたい。
そうした見方で眺めていくと、上質さをアピールするインテリアや、高級感を抱かせる本革シートの設定にも納得がいく。「高級セダンでゴルフもいいですが、SUVで久しぶりのスキーはいかがですか?」というセールストークもありの、仕上がり具合だ。若者が乗ってもまったく違和感はない。アグレッシブなフロントマスクは都会派SUVとしての十分な存在感を放つ。

雪上の走破力をアップ

オンロード系SUVとはいえ、「泥遊びが苦手です」では話にならない。4WDはデュアルポンプ方式を引き続き採用。この方式は走破力に疑問がもたれていた時代もあったが、着実に進化。カムを追加することでフロントタイヤのスピン検知力をアップさせた。キャンプ場やスキー場への往復程度なら2WDモデルでもこなせる最近の道路事情だし、普通に乗る分には横滑り防止機構の進化で不安や不満はほとんどないはず。雪国の方以外は大人1人分軽量の2WDモデルをチョイスしたほうが、より軽快なハンドリングなど、CR-Vらしい走りを楽しめる。燃費も有利だ。ただ4WDモデルでもSUVとしては十分軽快な部類に入る。

次ページでは、SUVの要素についてまとめ。
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