乗用車系SUVの代表選手
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全長4520mm×全幅1820mm×全高1690mmと堂々たる体躯になった。価格は246万7500円~323万4000円 |
現在のオンロードの快適性に重きを置いた乗用車系SUVの隆盛を見通していたかは分からないが、結果として世界のトレンドのど真ん中を突いている。新型は車体から専用開発。先代まで選択肢にあった背面タイヤを廃止、副変速機もない。背が高い以外、SUVであることを意識することはないだろう。
ミニバンのような使い勝手
使い勝手にはミニバン的な要素が盛り込まれている。他のSUVと同様に構造上、後席ドアのサイズが小さい上にドアの開口部も小さめ。しかし、従来の67°から80°まで後席用ドアの開度を広げ、サイドシルも低くしたことで乗降性は合格点。後席は170cmのガイドでコブシ1個強の頭上空間が残り、足もとも十分な広さが確保。6:4分割式の後席は背もたれを前に倒し、さらにダブルフォールディングさせることで荷室を拡大できる。フロアが高く、縦開き式のゲート側からの操作は最近のミニバンのようにラクチンではないが、荷室そのものの広さに不満はない。さらに上下2分割のパーティションが売りのシェルフを採用。ユーザーにはありがたい装備。前席の広さも十分で革シート仕様だとちょっとした高級車気分を味わえる。次ページでは、インテリア、走りについて解説。