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Bluetoothで無線ヘッドセット

運転中の携帯電話の罰則強化で注目されているヘッドセットとハンズフリー。中でもイチオシがブルートゥースによる無線式。ドコモF900iTとブルーテークBT400G3で使い勝手を検証。

執筆者:川島 茂夫


もう2ヶ月くらい前の、とある大新聞の読者投稿欄に運転中の携帯電話使用に対する罰則強化の記事が載っていた。いわく、罰則強化に従ってヘッドセットを購入したが、電話が掛かってからセットするから今まで(そのまま携帯を取る)よりも危険だ、という内容。罰則強化前も運転中の携帯電話の使用は禁止されていたし、せっかくヘッドセットを購入したのに、事前にセットしておかなければ無意味、という2点で問題がある内容である。

それはともかくとして、罰則強化に従い携帯電話のヘッドセットやハンズフリーの注目度が高くなったのは間違いない。個人的には以前からヘッドセットを用いていたが、法令施行前のマスコミの騒ぎがどうも気になり、これを気に携帯電話共々ヘッドセットも買い換えることにした。狙いはブルートゥース(Bluetooth)対応機種だ。

現在の自家用車のナビがブルートゥース対応であり、ブルートゥース内蔵携帯電話ならば、一度セットしておけば乗り込む度に自動的に車載ハンズフリーとなる。しかも、愛用のノートブック・コンピューターもブルートゥース対応。携帯をポケットに入れたまま、無線でインターネットの接続も可能になる。

これは便利と思うものの、4年ものの携帯電話にブルートゥースが内蔵されているわけもない。ならばと探せばブルートゥース対応機種はauに一機種、ドコモに一機種しかない。年季の入ったDoCoMoユーザーのボクとしては迷わずドコモのF900iTを購入。同時に選んだヘッドセットがブルーテークのBT400G3である。

ブルートゥース・ヘッドセットは色々と出ているのだが、アップル・ストア扱い商品(アップル準指定アクセサリー??)ということで選択。ウェブ通販で20時間くらいで手許に届いた。


さっそく、F900iTとの接続を試してみる。ヘッドセット側の電源を入れ、携帯電話側のメニューからブルートゥース/ヘッドセット/機器登録として、待つこと10数秒。ヘッドセットが検出されパスワードを入力して完了。実に簡単に済んでしまった。

携帯電話側を自動着信にしておけば、セットしたコール回数で通話状態になるが、ヘッドセット側のボタン(菱形)でマニュアル着信も可能。なお、待機状態でこのボタンを押すと携帯電話の先頭アドレス(登録番000)で発信をする。任意のところに発信をする場合は、携帯電話操作で発信し、ヘッドセット通話に切り替えることも可能である。もっとも、運転中に携帯電話の操作は御法度なので、実際には登録000番に掛けるだけなのだが、それだけでも随分と便利である。

有線式と比較するとワイヤーが首筋や腕と絡むこともないし、携帯電話の置き場も融通が利くのがいい。また、開放式なので装着時も周囲の音が聞き取りやすい。最大音量にしても受話音量が小さめなのが少々気になるものの、自然体で使えるヘッドセットという感じなのだ。

ナビとの連携によるハンズフリーも試してみたが、初回セットこそ少々面倒なものの、後は簡単便利。ただ、試乗で出掛けるのが大半のため、乗り換えの度のヘッドセットとの切り替えが面倒なので、最近はもっぱらヘッドセットを使ってしまう。

ちなみに、運転中だけでなく、ふだんもヘッドセットを使う機会も多い。F900iTは最近の携帯電話では大きく重いし、着信の度にポケットやポーチの中を探るのも面倒なので、クルマに乗っていない時でも便利なのだ。

使い始めた時は「おっサイボーグみたいだ」と言われることもしばしば(そんな時は決まって「新造人間と呼んで」と応えている)。しかも、手ぶらの通話なので、周囲の人には変な独り言を言っているおじさん、というような目で見られることもよくある。で、最近はヘッドセットに手を当てて、いかにも電話してます、というようなポーズを採るのが癖になってしまった。

便利なヘッドセットを手に入れたからといっても、注意力の低下を考えるならば運転中の通話は極力避けるべきだろう。このヘットセットを用いるようになっても、実際には「今、運転中だから○分後にかけ直す」という具合の10秒足らずの一言会話が大半、込み入ったところを走っている時にはドライブモードにしていることも多い。結局、リスクコントロールはドライバーの心がけ次第、許されていても、しっかりとリスクを把握して、それに応じた対応をすることが大切だろう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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