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ヴィンテージ(風)デニムのススメ

スーツ姿はバッチリでも、普段着がイマイチという人、ドレスダウンしたカジュアルには、高価なブランド物で武装するよりも、さりげなくヴィンテージ(風)デニムを取り入れることをオススメします。

執筆者:森田 剛


ヴィンテージ(風)デニムのススメ...

最近、巷で目立つ事の一つに、「やたらと高そうな服を着た30~40代の男性」というのがある。
と言っても、原宿とか代官山の話ではない。場所を特定すると、六本木ヒルズということになるだろうか。

投資で右から左に株を売買して莫大な富を得る、そんなバブルな話題が取り上げられる昨今、お金のある方々は、たとえばスーツなど、仕事上で着るものに関しては、サヴィルロウでもクラシコ・イタリアでも、それこそお金をかけて、ビシっときめているのだろう(男の仕事服は、比較的マニュアル縛られている)。
ところが、
スーツの制約のないオフィスになると、とたんに格好があやしくなる。
ドレスダウン、自由に、カジュアルに着くずすというのは、その人のセンスが丸見えになる部分もある。
たとえば、現在テレビをにぎわせている、某IT系企業の前社長も、かなり冷や汗ものの出で立ちで画面に登場していた。一説にはルイ・ヴィトンのTシャツとか、言われていたけれど、たとえ高価なブランド物を着ていても、太っている人があんなにピチピチの服を着たらやばいでしょう、と突っ込みたくなる。

 


もしも私が「買い物をするから何時間か付き合ってくれない?」なんて頼まれたとしたら、たぶん最初にオススメするのはヴィンテージ・デニムっぽいスタイルだろうと思う。


写真のデニムジャケットは、正確にはヴィンテージではないのだけれど、 「デニムジャケットの原型」と呼ばれるリーバイスのファースト・モデルを、結構忠実に再現した、復刻版(私物です)。
それを糊がパリパリに効いて板のように固い、生デニムの状態から3年ほど頻繁に着て、ところどころにアタリが出ている状態。
ショルダーバッグを掛ける部分や姿勢の癖みたいなものまで、デニムに刻印されているところが気に入っている。
かと言って、ウンチクたっぷりに高価なヴィンテージデニムを追いかけるほど力は入っていない。


そう、力の入っていない感じ、奥田民生とか所ジョージみたいな、趣味人的な力の抜け具合がポイントなのだ。

リーバイスのファースト・モデルなど、ヴィンテージデニムのデザインは、似合わない人はあまりいない。そして色落ち具合などで普段からジーンズを着慣れた人に見えるところも魅力だ。

そう、休日のオヤジの着るデニムという雰囲気を避けることができる。ジーンズだけは、ずっと着ていないと似合わない。


完本ブルー・ジーンズ
出石 尚三 (著)  新潮社
ISBN: 4104337013

はじめからヴィンテージっぽく色落ちさせ、さまざまな加工を施したジーンズも、今は数多く発売されている。
けれども色落ちやすり切れが激しすぎると、ちょっとワークウェアやストリートの雰囲気が強くなり過ぎて、大人の男にはしっくりこない。
適度なダメージと色落ち具合をしているデニムが狙い目だ。

たとえば、新宿伊勢丹メンズ館の6階にはそういった雰囲気のデニムが揃っている。

デニムの世界はとても奥の深いものだが、資料としては左の書籍などがオススメ。


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