「ちがうもの」について、2005年春夏、FRAPBOIS(フラボア)....ブランドとして5年目を迎える、2005年春夏のフラボア(FRAPBOIS)のコレクションは、ユニークな舞台演出の中でおこなわれた。 天井に連なるいくつもの電球は、 音楽が鳴りはじめると、それに合わせて明滅する。 そしてモデルは、通常のようにランウェイをキャットウォークするのではなく、フロアの上を飛び跳ねながら、観客の前に姿を現す。 |
フロアに敷かれた●、▲、■などの、カラー パネルの上だけを踏んで歩くように(昔の「けんけんぱ」という遊びのように)、通常のショーのウォーキングとはかけ離れた、ぎこちない動きで歩行し、最後のポージングも、いかにも決まったモデル ポーズではなく、動きの途中で「だるまさんがころんだ」的な不自然なポーズで止まる。
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しかしその不自然さが、服の表情に独特の動きや起伏を生む。 モデルの表情も、通常のショーの、美しく存在するためにとりすました雰囲気ではなく、遊戯に興じる者の無邪気さのようなものが現れている。
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