レディースファッション/ファッションショップ情報

イタリア~イギリス~フランスの街角から 路地のグラフィック(3ページ目)

Tシャツなど、ロゴ・アイテムが気になるこれからの季節。2003年1月、ヨーロッパ買付けの日程の中で、街に溢れる独特のグラフィック感覚をピックアップ。

執筆者:森田 剛

そして最後にパリ。
他の都市に比べると、パリにはやはり、個性的な店が多く存在しているように思えます。
手作り感覚のロゴや、
古ぼけた看板に、ラフになぐり書きされたような文字だけを表に出している店もあり、かえってそれがいい雰囲気だったりもします。

ロンドンに比べると、パッケージングされる前に、生のままどんどん表に出してしまうのがパリという感じ。

地下鉄に乗っても、いきなり詩を詠みはじめたり、音楽の演奏をはじめる大道芸人たちが絶え間なく現れます。

個性や独創性というものが、いろいろなレベルで表現されていて・・・

街の景観にも雑然とした感じがあり、いろいろな小さなものたちが目を楽しませます。しかし街路自体は日本のレベルからすればとてつもなく汚く、

はじめてパリを訪れた人は、パリってこんなに地面の汚い街だったのか、とイメージとのギャップに驚くかもしれません。

たとえば、雰囲気のいいカフェの床を、ねずみが這いまわっている、などということは頻繁にあるし・・・

(右の写真はコインランドリーで洗濯の終わるのを待っている女の子たち)

こちらはレアルにある、BD(バンド・デシネ~フランス版コミック雑誌)の専門書店。

じつはコミック大国でもあるフランス。オールカラーも多く出版される、BDのポップな世界に触れるのはとても楽しい。

日本に届いてくる、いかにもフレンチなパリの幻想をもって行くと、いろいろと裏切られる部分もあり、個人的には、最初にそんなところから、パリとの出会いが始まっているような気もします。

でもスニーカーの底をすり減らすように歩き廻れば、何かふと、かつて巡り会った事のないような素晴らしい雰囲気を感じる時もあって、だから度々足が向かってしまうのかもしれません。

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