ドラマSex and the cityでも使われているデザイナージェシカのブランド、World According to Jessのバック($173)
★バックデザイナーのジェシカ
28歳のデザイナーですが、本人が車に商品を積み込んでニュージャージーから飛び込みで営業にやってきました。デザインにインパクトがあるので店頭にディスプレイしているとお客さんも沢山入ってきます。これはドラマSex and the cityでも使われたそうで、こちらの雑誌にも最近多く取り上げられています。
★セレクトのポイント
ハンドバックをメインに洋服、アクセサリー全般をセレクトしていますが、ポイントとしてはクオリティが良くて大人の可愛らしさがあること。また、どこかデザイン的に面白くリアルに着られる服、というのをセレクトしています。個人的にはフレンチテイストが好きでいわゆるファンキーなものは着ません。ダウンタウンのショップはアバンギャルドな服を扱う店も多いですが、そういったものはありませんね。
★ニューヨーカーのファッション観
客層は20~40代、ニューヨーカーが多いです。ただ単に可愛いというよりは大人っぽくてセクシーなものを好みます。機能性、価格のバランスに対しても厳しい視点を持っています。
パリのAce Alexandra Francoisなどのアクセサリーもセレクト。
右は接客中の東末さん。
★そもそもNYに来た理由
会社もデザイナー職も好きだったのですが、環境を変えてみたかったのが主な理由。移住する前にNYへ旅行で来たことがあって、その時、この街に住んでみたいと思いました。最初は学生としてスタートして、語学学校にも行きました。来たときは2年くらいのつもりだったのですが、その後、徐々にフリーランスとしてファッション関係全般の仕事――デザイン職やトレンド情報のリサーチ、バイイングなどをするようになり、現在に至る、ということです。
★アメリカに来て自分で変わったと思う点
日本では企業デザイナーだったので売れるためのデザインについてばかり考えていたのが、アメリカはビジネスの国なので、もっとシビアにリサーチなどをするようになりました。例えば何でこれが流行っているのか、それがどうやってビジネスになっているのかというのをもっと深く考えられるようになったのが自分の中の変化です。
★NYのファッション業界で働くことの面白さと難しさ
マンハッタンは思うより狭いので1日の内に色んなことが出来るということ。そして、NYにはさまざまな人種がいるので色んなテイストがあって刺激も多いです。英語に関しては、ネイティブではないので言葉の壁は常にあります。アメリカ人だったら、ずっとスムーズにできるというようなことも、時間をかけてやっていくしかない。でも失敗して学んでいくことも多いです。
★将来的な展望
セレクトショップとしては、少しずつ色んな商品を置きたい。将来的にはバッグなどオリジナルも手がけていきたいです。
TUTU / 55 Spring Street (bet.Crosby & Lafayette St.) / 212-219-9548
いかがでしたか? ご意見、ご感想、そしてNYファッション業界で働くこんな職種の人に、こんなことを聞いてみたい、というのがありましたら、ぜひお知らせください。今後のシリーズの企画の参考にさせていただきたいと思っています。
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