そのリザレクションが今、なぜスケーターファッション、なのか。「今、ヴィヴィアンウェストウッドをはじめ、多くのファッションデザイナーたちも改めてスケーターファッションに注目しはじめている。もともと、スケーターファッションは子供が子供のために作ったようなもの。だけど、そのグラフィックの素晴らしさといったら、プロのデザイナーには考えられないような斬新なものがある。アイテムとしてはTシャツやスウェットだからさほど目新しさはないけれど、そのグラフィックの色使い、そしてデザインはとてもインパクトがあって面白いと思う」とケイティ。
加えて「リザレクションとしてはいつも何か新しくてクールなものを提案して行きたい。いつまでもプッチのドレスだけを売っているわけではないのよ。これまでファッション業界においてスケーターファッションというのはほとんど脚光を浴びていなかった。それを紹介したい、という思いもあるのよね。マークも私もスケートボードのカルチャー自体を愛しているし」と語った。
「80年代は自分の好きなカラーとパターンのコンビネーションでカスタムオーダーが出来た」というVANS。ケイティをはじめ、その頃のキッズたちはみんなカスタムしたそう。今、リザレクションに甦った80年代のVANSは$125~295。
また、今、どのような層が80年代のスケーターファッションに興味を持っているか、については、「デザイナー、スタイリスト、編集者のようなファッション関係者はもちろん、80年代に現役スケーターだった30代後半から40代の人、そして今、現役の10代の男の子まで。この企画のオープン初日には、スーザン・サランドンとティム・ロビンスも来て、山のように買いこんでいったわ」とのことだ。
この企画のオープニングパーティにはNYの現役スケーターキッズたちも沢山集まった。「NYのファッションパーティってだいたい顔ぶれが決まっているけど、今回のパーティにはスケートボードショップを通じて集まったキッズたちが大勢やってきて楽しかったわ。自分たちで持ってきたスケボーのビデオを上映したり」とケイティ。また、この日はトニー・アルバ直筆サイン入りの映画ポスターなどがオークションにかけられた。このオークションはテネシー州、ウェストメンフィスで93年に起きた事件に関連して証拠不充分ながら逮捕、死刑囚としてとらえられている3人の少年(West Memphis Three)を救済するためのチャリティとして寄付される。ファッション、そして社会問題にも常にアンテナを張り、アクティブに活動しているケイティ&マーク。これからも、リザレクションの発信には目が離せそうにない。
★RESURRECTION / SKATE OR DIE 5月30日まで
217 Mott Street ( bet. Prince & Spring St.) / 212-625-1374
★Skate or Dieのオンラインカタログが見られるサイト。
★映画『Dogtown and Z-Boys』のオフィシャルウェブサイト。
★West Memphis Threeに関する情報はこちら。
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