ケイト・モスに聞いた「ケイト・モス・フォー・ロンシャン」後編
Photo by Jean-Francois Julian |
モデルとして見出される前に、モデルになりたいと夢見ていましたか?
― 一度もありません。今でもまだ信じられないくらいです。誰もまだ、私にだまされているのに気づいてないんじゃないかとも思いますよ。
モデルにならなかったらほかにどんな仕事をしたかったですか?
―モデルになった時はまだ14歳でしたから、考えていませんでした。当時は学校からどのカレッジに行くかを選び始めているところでした。学校にとても素敵な地理の先生がいて、モデルの仕事をやってみるべきかどうか相談したのです。先生はこう言いました。「ケイト、まずやってみなさい。うまくいかなかったら、いつだってカレッジに行けるのだから」。結局、学校の同級生たちも何のためにカレッジに行くのかよくわかっていなかった。他にすることを思いつかないからカレッジに行ったのです。
広告ボードや雑誌の表紙を飾る自分自身を見てどう思いますか?
―今は特に何も感じません。美的な感想はあっても、「見て、これは私よ」とは思わない。最初の頃はとにかく信じられない気持ちでした。16歳で初めてヴォーグ(Vogue)の表紙になったとき、「いいわ、これでもうやめられる」と思ったものです。
「最高の一日」」を過ごすとしたら?
―田舎で娘と友人たちと一緒に。コッツウォルズに家を持っていて、その家がとても気に入っています。
あなたの最大の美点は?
―誠実さです。私はとても誠実なのです。友人に対しても、誰に対しても。仕事の上でも同じです。
ロンドンの一番好きなところは?
―ロンドンは私の故郷。ここで育ちましたから。故郷に帰るといまだにワクワクします。この街のエネルギーが好き。ロンドンはよい意味でエネルギーに満ちているのです。
世界中でほかに好きな場所は?
―パリ、タイ、ジャマイカ。ジャマイカは大好きです。17歳のときにナオミ(・キャンベル)と一緒に行って以来、15年間ほど毎年行きました。ジャマイカに家を買おうとしたけど、誰からもお許しが出なかった。
母となったことで、あなた自身、そしてあなたの人生観はどのように変わりましたか?
―そうですね、愛、じゃないでしょうか。人をこんなに愛せるなんて(子どもを持つまで)わかりませんでした。そうなるとすべてが変わってしまう。ほかのものはすべて、色あせてしまうのです。
将来のプランは?
―ご存知の通り、私はまだモデルとして、とても充実した時を過ごしています。キャリアの上では最高の道のりをたどってきました。モデルとしての生活を通して、多くの事に気づかされ、洞察力や経験を得られたのもよかった。今そうした積み重ねを別の面に生かすことができます―そのスタートとなったのが、このロンシャンとのコラボレーション。とてもたくさんの異なることに興味がありますから、今後どうなっていこうと、飽きることは絶対ないでしょう。
【取材協力】
LONGCHAMP
【お問い合わせ先】
ロンシャン・ジャパン
Tel. 0120-150-116
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