レディースファッション/ファッションスナップ

アン・ハサウェイ流モードな帽子テクニック

キャスケットがあれば、モードでお洒落な雰囲気に!帽子がひとつあれば、お手軽なのに今年風クラシカルなファッションが出来上がります。『プラダを着た悪魔』から、アン・ハサウェイの帽子テクニックをチェック!

執筆者:木村 カンナ

アン・ハサウェイ、ファッションセレブに昇格!?


『プリティ・プリンセス』『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』で大ブレイクして以来、すっかりお嬢様イメージが染み付いてしまったアン・ハサウェイ。ハリウッドでは「美人なんだけど、どう扱っていいのかわかんないよね~。」みたいな雰囲気が流れていました。お姫様モードを脱出するために挑んだ『ブローク・バック・マウンテン』で、ヒース・レジャーの妻役を演じ、それなりの評価を受けたものの、「無理してるのでは??」といった声もありました。

しかし、そんなアンに大きな転機となる出演オファー到来!最新作の『プラダを着た悪魔』は、美的センスゼロのダサ~イ女のコが、努力の末、ファッション業界でメキメキと実力をつけて、美しく変身していくシンデレラストーリー!アンが『プリティ・プリンセス』で築いてきたシンデレラ路線やお姫様モードはそのままに、持ち味を生かした自然な演技が魅力です。さらに、ファッション雑誌の編集長アシスタントという超モードな役柄をゲットしたおかげで、ファッションセレブの仲間入りも果たしたアンでした。

テキトーに選んだケーブル編みのニットと、タータンチェックの自覚ゼロファッションから、モードなファッションエディターへと大変身を遂げるアンを早速チェックしてみましょう!

【CONTENTS】
・Page1:ファッション業界人の掟!?クラッカーへの道のり。
・Page2:アン・ハサウェイ流モードな帽子テクニック!

ファッション業界人の掟!?クラッカーへの道のり。


アン・ハサウェイ
『プラダを着た悪魔』は、衣装だけでも1億円は超えるという超ゴージャスなファッション映画。まさに、アン・ハサウェイ的シンデレラストーリーです。(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX.

『プラダを着た悪魔』は、一流ファッション誌「ヴォーグ」の元編集長アシスタントをしていたローレン・ワイズバーガーが、自らの実体験をモチーフに書いたベストセラー著書を映画化したもの。ヒロインのアンディ(アン・ハサウェイ)は、ジャーナリストを目指してNYに出てきたものの、ファッションのことはまるで興味がない大学を出たばかりの女のコ。ところが、一流ファッション誌「RANWAY」の編集長アシスタントという誰もが羨むポストを手に入れたことから、シンデレラストーリーが始まります。

アン・ハサウェイ
まるで自覚なしの、ファッション音痴アンディ(アン・ハサウェイ)も、靴だけはなんとかピンヒールに履き替えてお仕事開始!なんだか、必死・・・。(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

マノロとジミー・チュウでクラッカーに大変身!

マノロ・ブラニクやジミー・チューといった高級靴なんて、全く無縁のアンディでしたが、「ヒールをはかない女なんて、認めない!」という編集長の一声で、とりあえず、靴だけはピンヒールに変えてみたりします。この姿がまたなんとも似合わず、思わず笑ってしまいます。出勤初日のアンディは、セルリアン色のローゲージニットに、タータンチェックのスカート。いつものコートとなんでも入るカバン。おりしも、タータンチェックは、今年の流行なのですが、トレンドを知らずに手当たり次第に着てしまうと、こんなにもダサクなっちゃいます。勿体ないですね~。やはり、ファッションには、自覚が一番大切だということでしょう。

アン・ハサウェイ
編集部クローゼットには、最新ファッションアイテムが勢揃い!ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)のお陰で大変身するアンディ。(アン・ハサウェイ)やはり、NYでもLondonでもParisでも、一番お洒落なのは、”ゲイ”というのが常識です。(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

鬼編集長、ミランダ(メリル・ストリープ)<の冷たい視線におびえ、いつまでも人間扱いされず愚痴と泣き言ばかりの日々。そんな中、編集長の右腕ともいうべきデザイン・デイレクターのナイジェル(スタンリー・トウィッチ)に後押しされ一念奮起。クラッカー(靴をコツコツと鳴らして闊歩する人種)へと華麗に変身を遂げます。

これぞ、業界人!?シャネル、ミュウミュウ、ドルチェ&ガッバーナなど、ブランドのオンパレード!

衣装を手がけたのは、あのパトリシア・フィールドとあって、スタイリングはパーフェクト!アンディのファッションは、50パーセントがシャネル。あとは、カルバン・クラインミュウミュウ、ドルチェ&ガッバーナ、ジャン・アリアーノなど。シャネルが、2006年のクチュールコレクションを提供したおかげで、アンディは、最新モードファッションを身にまとった業界人スタイルに仕上がっています。

アン・ハサウェイ
丁寧なバングスタイルとセレブメイクで、大変身!ジャージィ素材、メダルネックレス、ブロングゴールドの靴とカバンに注目して。(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

ジャージィドレスに太いベルトをして、セレブに大人気のメダルネックレス。頭にはシャネルのサングラスをカチューシャ代わりにのせて、バッグは、ブロンズゴールドの
ケイト・スペード。同じものが手に入らなくても、このスタイリングは真似できそうですね。

アン・ハサウェイ
全身ブラックのキャリアモードなスタイリング。シャネルのロングネックレスがアクセント!(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

今年は、インパクトネックレスの中でも、とくに長いものが流行していますが、全身ブラックで統一して、アンディのようにコーディネートすれば、モードな雰囲気に仕上がります。たとえ、シャネルのゴージャスネックレスやブラックジャケットが手に入らなくても、このコーディネートを参考に磨きをかければ、いつものファッションがワンランクアップすること間違いなしです。

次のページでは、モードなキャスケット使いに迫ります!
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