上流社会の女は質感重視!?


容姿端麗であることから、20代の頃は、セクシー系の役柄や、映画に華を添える役柄が多かったニコール・キッドマン…。トム・クルーズと別れた頃から大ブレイクし、『めぐりあう時間たち』(02)で、見事オスカー女優に昇進!(ちなみに、トムは、まだオスカーを手にしていません。) 演技力も認められ、今やトップアクトレスの座を手にしました。そのニコールが、髪をベリーショートにして挑んだ『記憶の棘』が、ついに日本でも公開に。まさに、彼女の美しさをアピールするために作られたのではないかと思わせるほどの作品。

『奥様は魔女』(05)では大コケしましたが、多くの女優達が得意とするロマコメ路線の映画ではヒットがないのは、美人過ぎるせい!? ロマコメは、リース・ウィザースプーンレニー・ゼルウィガーにまかせるとして、ニコールは、シリアス系やドラマ系の作品でがんばって欲しいですね。

『記憶の棘』では、ニューヨークのキャリアウーマンの役。赤毛ベリーショートに、グレーやブラックのセーターを合わせ、「シンプルだけど、お金はかかってんのよ!」といった雰囲気が漂っています。「上流社会の女は、デザインよりも質感重視なのよ!しかも、さりげなさが大切!」といった風情のニコールファッション。では、さっそく見ていきましょう!あわせて、2006秋冬のトレンドをバッチリおさえたベーシックアイテムもご紹介します。

【CONTENTS】
・Page1:ベリーショートで魅せる極上エレガンス。
・Page2:グレーをカッコ良く着こなす!
・Page3:ひとつは持っておきたい!万能ブラックコート!


ベリーショートで魅せる極上エレガンス


ニコール・キッドマン
顔立ちの美しさを強調するかのようなベリーショート!(c)2004 NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

なんといっても、今回のニコール・キッドマンは、このベリーショートが見どころでしょう。斬新なショートカットにしたことで、顔のつくりそのものの美しさや、細くて長い首筋が、より際立つという結果に。見事です。「こんなにカットしちゃって大丈夫?」と思ったら、なんと、ウィッグでした! 自然な着こなしで、違和感が全くありません。

女優さんたちは、他のお仕事や撮影も行っていることが多く、簡単にヘアスタイルを変えるわけにはいかないのです。そこで、お役立ちなのが、ウィッグやエクステンション! これなら、レッドカーペットやレセプションに出かけるときにも、いつもとは違う演出ができますし、役柄に合わせてノーリスクで変化をつけられますよね。以前、ある監督さんにインタビューをしたとき、「控えめな母親役でキャスティングしたダリル・ハンナが、ショッキングピンクのボブカットで現場に現れて、まさにたまげたよ。」という話をしていました。ダリルは、そのとき、他の撮影にも入っていて、ストリッパーの役を演じていたそうです。「これではマズイ!」ということで、ダリル用にブルネットのウィッグを慌てて準備することに。ハリウッド的には、セレブ大変身の立役者が、ウィッグだったりすることもよくある話。

ニコール・キッドマン
ゴージャスなドレスは絶品!背中はセクシーに開いています。(c)2004 NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

キャリアウーマンっぽく、ベリーショートのニコールですが、ヘアスタイルがクールであればあるほど、エレガントファッションが、カッコ良く垢抜けて見えます。つまり、髪に甘さがないため、服や小物に、かなり甘いものをもってきたとしても大丈夫。ショートヘアにこそ、レース、オーガンジー、スパンコール、刺繍…といったフェミニン素材をあわせて欲しいものです。ブロンドロングのカールヘアで、同じエレガント素材をたっぷりと身につければ、「野暮ったい」などということになりかねないのですが、ベリーショートには「やりすぎ」ということが、全くありません。いろいろチャレンジできて、遊べちゃう。結局のところ、髪の短い方にお洒落な方が多いのは、このせいだと思います。

次のページでは、ニコールが着ているモノトーングレーに注目します!