長~い、長~い夏休み。働く親にとってみれば一大事です |
働く親にとっては、夏休みの乗り切りかたはいちばん大きな課題です。いったいどのように過ごせばいいのでしょう?
長期休暇の「預かり保育」実施率は7割以上
幼稚園でも、母親が働いている家庭はたくさんあります。本来、午後2時には終わる幼稚園では、働く親のいる家庭の生活スケジュールにはあいません。そんな時に助かるのが「預かり保育」。午後2時までの普通保育が終わった後も、保育園と同じくらい長時間預かってくれるシステムです。平成12年度から実施されている「幼稚園教育要領」に規定されたことに始まり、現在では国の施策として、この預かり保育が推進されています。もちろん、国からの予算も配分されています。
文部科学省のもっとも新しい調査(平成17年6月1日現在)では、全国の公立幼稚園の44.1%、私立幼稚園の86.6%、全体では69.9%の園で実施されています。調査時から現在までの2年間で、さらに預かり保育が推進されるようになってきています。現在ではこの割合はさらに増えていることでしょう。
預かり保育は通常の保育のある期間だけでなく、夏休み、春休みなどの長期休暇にも行われることが多くなってきています。同じく平成17年の調査では、預かり保育を実施している園の4割程度が、夏、冬、春の長期休暇の間の預かり保育を実施しています。
夏休み期間に預かり保育がなければ、親が働いている家庭で幼稚園に通わせるのは、祖父母と同居でもしていないかぎり難しくなってきます。預かり保育は本当にありがたいシステム。
とはいえ、ただ預かってくれるから預ける、というようにはしたくありません。特に夏は暑くて体力を消耗しやすいため、長時間の保育は子どもにはとても負担になります。特に預かり保育ではお昼寝の時間がもうけられていないことが多いため、あまりお昼寝したがらない幼児でも疲れてしまうことも。預かってくれるから大丈夫と任せきりにならず、常に子どもの体調をみながら、子どもに負担のないように利用したいものです。