改正貸金業法による収益悪化で経営ポートフォリオの転換を目指す
 

クレディセゾンが思い切った経営モデルの転換を図っています。無料カードの先駆者で主婦の味方といわれたセゾンカードでしたが、6月下旬に突然、アメックスとの本格提携を発表して富裕層戦略にも力をいれると発表しました。
こうした一見唐突と思える戦略をうちだしたのには理由があります。それは、ズバリ改正貸金業法のせいです。この法律はキャッシングの上限金利の引き下げと総量規制の二本立てで多重債務者を減らそうというものですが、キャッシング依存比率の高いクレディセゾンは、その規制によって収益を大きく削がれる懸念がでてきました。そこで、同社は利益の取れる富裕層ビジネスへの関与を強めようとしているのです。

提携カードでは世界初。アメックスの象徴「センチュリオン」が券面を飾る
 

今回発行されたセゾン・アメックスは4種類。パール、ブルー、ゴールド、プラチナとあり、色に応じてステータスがあがるシステムで、最高のプラチナは年会費2万円。とくにこのプラチナカードは、世界500カ所の空港ラウンジを利用できるプライオリティパスが自動付帯すると共に、手荷物無料宅配サービス、プレミアムゴルフサービスなどセレブな特典を満載しています。
また、このシリーズの注目点は、すべてのカードの券面に提携カードでは世界初といわれるセンチュリオン(古代ローマの百人隊長)がしっかりと刻まれていることです。これはアメックスの象徴であり、これまで門外不出に近かったものです。それが使用できる意味は大きいのです。実際センチュリオン付きのカードなら、海外に出たときに本物のアメックスカードとして扱われ、優遇される機会が増えます。セゾン・アメックスの最大の特徴はこのマークにあるといっても過言ではありません。

さらにカード番号はそのままで上位に上がれるランクアップコンバージョンが用意されています。これによって、ライフスタイルの変化に合わせて、カード番号をそのままにして、カードを選び直すことも可能になります。就職、結婚、昇進、起業などライフスタイルの変化に応じてパール、ブルー、ゴールド、プラチナへと上がってほしいという戦略なのですが、副産物として、ステージ制度の整理によって、永久不滅ポイントを一生かけて貯めるという会員が増えるかもしれません。永久不滅ポイント活性化の狙いもありそうです。

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