中山道の宿場町「追分宿」の面影を今も残す

追分宿
現在の追分宿のあたり
しなの鉄道「中軽井沢」駅からひと駅、「信濃追分」駅を起点とする、軽井沢町追分。この辺りは江戸時代、中山道六十九次のうち江戸から数えて20番目の宿場町・追分宿にあたり、浅間根越の三宿(軽井沢・沓掛・追分)のひとつでもありました。北国街道との分岐点でもあり、元禄時代には、旅籠71軒、茶屋18軒、商店28軒を数えたというほど、三宿のうちで最も栄えていたといいます。


桝形の茶屋
桝形のあった辺りに残る、茶屋の建物
そのころの繁栄を物語るように、旧中山道沿いには多くの史跡が残っています。中山道の日本橋から40番目を数える「追分一里塚」、中山道と北国街道の分岐点の道標である「分去れの碑」、宿内の警備目的で追分西端を桝形に屈曲させた場所で、現在も茶屋の建物が残る「桝形の茶屋」、諸大名や堀辰雄をはじめとした作家に愛された「追分油屋旅館(旧脇本陣油屋)」(現在休業中)、旅籠だった建物を改装した民芸店などが立ち並び、そぞろ歩けば往時に思いを馳せることができるでしょう。


堀辰雄文学記念館
堀辰雄文学記念館
旧中山道周辺には、ほかにも、「追分宿郷土館」や「堀辰雄文学記念館」など、地域の歴史やゆかりの文人について学べる施設も充実しています。


■「追分宿郷土館
旅籠を模したという木造の建物内には、追分宿で使用されていた行灯や帳簿などの道具や資料が展示されています。2階には追分宿に関する歴史書や文学図書が閲覧できる図書館も。

■「堀辰雄文学記念館
昭和19年から追分に移住、この地で生涯を閉じた作家・堀辰雄の原稿や書簡、初版本などが展示された展示室のほか、住居、作品を閲覧できる閲覧室などからなり、堀辰雄の世界に触れることができます。

浅間神社
軽井沢町最古の木造建築である浅間神社
また、江戸時代は石尊山、浅間山への登山口であり、本殿は室町時代のもので、軽井沢町最古の木造建築である「浅間神社」にもぜひ足を運んでみたいものです。

・追分へのアクセス:しなの鉄道「信濃追分」駅下車

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