こんにちは、ルークです。
いやー、寒いですね。数ヶ月前までスキー場に雪がないと騒いでいたのが嘘のようです。
さて、今回の話題は新生銀行の再上場の話題です。この話題、ルークの周りでも結構な関心が集まっています。それもそのはず、今回の新生銀行の上場は時価総額で6000億円の規模で、銀行株の中で8位の規模の上場です。それに、この上場はただ単なる新規公開ではなく、一時は週刊誌などのマスコミに「禿げ鷹」などと罵倒された外国資本の支援で「再建を成功させた」初めてのケースとして評価が集まっています。
上場日は2月16日ですし、上場価格レンジも決まっていないこの段階で、投資妙味を語るのは少し乱暴なので、今回は現段階の新生銀の上場に関する市場の関心を中心に進めて行きたいと思っています。
まず、このサイトの読者は比較的若い読者も多いので、新生銀行の前身である長銀の破綻の話から始めますね。もう破綻の話は必要ないという方は読み飛ばしてくださっても結構ですよ。
新生銀行の前身である旧日本長期信用銀行は1998年10月に破綻。政府が一時国有化(特別公的管理)し、債務の約9割のカットをしたうえで、アメリカの投資会社であるリップルウッド・ホールディングス中心の投資ファンドが1200億円を投資して、営業権(普通株)を取得、2000年の春に再民営化しました。私が学生だったころは長銀というと、絶対安全な銀行で、それだけに学生の人気も高く、会社のレベルも高く東大や京大などの旧帝大クラスの学生しか入社できなかったほどの入社難関銀行でした。まあ、勉強ができる人たちが必ずしも優秀な社会人かというと・・・ですけど。
リップルウッドは先にも書きましたように、アメリカの投資会社で、まさに今回の新生銀行のようなパターンで利益を上げる会社です。具体的に彼らがどのような仕事をするかというと、まず旧長銀のように経営が苦しい企業の株を経営権が取得できるだけ買います。そして、リップルウッド本社、もしくは外部の優秀な人材を買収した企業に送り込み経営の建て直しを図ります。そして、経営がたて直った暁には、今回のようにその株を市場で売り出して利益を得るのです。ちなみにリップルウッドが現在手がけている日本企業の再建案件は「宮崎シーガイヤ」や「日本テレコム・ホールディングズ」などです。
さて、この新生銀行は儲かるのでしょうか?