今回は、保険の超基本的な仕組みについてです<STEP1>
保険は助け合いのしくみ
助け合いのしくみの基本は、支払保険料合計と支払われる保険金合計額が等しくなる |
ある村がありました。村人たちは、「リスクに遭い経済的なダメージを受けた人に対して、村人みんなでお金を出し合い助けるという仕組みを作ろう」と考えました。村に住んでいる人は全部で100人です。リスクに遭うのは、1年間で100人中1人の割合(確率100分の1)ということがわかっています。そして、リスクに遭った人は、みんなの出し合ったお金から100万円をもらうことができると決めました。
村人全員で用意しておく金は年間ダメージ分の100万円(100万円×1人分)です。この100万円を100人で用意するには、100万円÷100(人)⇒1人当たり1万円を出し合いプールしておけばよいことになります。
これがざっくりとした保険の仕組みです。
払うお金の合計と誰かが受取るお金の合計は等しくなる
■村人が支払う保険料の合計額[1万円×100(人)]=村人のうちリスクに遭った人の受取る保険金の合計額[100万円×1(人)]
保険に加入している人が払う保険料の合計は、ダメージに遭った人が受け取る保険金額の合計と等しくなるように計算されています。つまり、一人ひとりが支払うお金、リスク(ダメージ)に遭う確率、もらえる保険金は公平に計算されているわけですから、自分だけが儲かるというものではないことがわかります。