将来は賃貸に!
自宅用物件と賃貸用物件では、求められる条件が違う? |
Rさん:賃貸にも出しやすいという点からみて、買うなら 30平方メートルくらいのワンルームなど小さいもの、駅からも遠くないものをイメージしていました。ところが…
ガイド:ところが? 実際には違ったものを購入されたということですか?
Rさん:はい、実際に購入したのは、50平方メートルの1LDKでした。最寄駅からは徒歩13分です。
ガイド:何か決め手があって、そうされたと思うのですが?
Rさん:モデルルームを見に行ってすっかり気に入ってしまって。でも、今思えばそれが失敗のもとでした。「貸す」という想定をしていたにもかかわらず、「自分で住む」ウェイトが、自分の中で大きくなってしまったのです。
自分の中で物差しが狂ってしまったというRさんですが、その理由は何でしょうか?
あいまいになってしまった購入条件
ガイド:「貸す」ために優先すべき条件を後回しにして、選んでしまったということですね?Rさん:その通りです。賃貸に回すなら、それにふさわしいものを購入すべきだったと思うのですが、自分の中で「ここに住みたい」という気持ちが強くなってしまって。はじめは住むつもりだったということもあり、結果として中途半端な形で「住みたい」を優先してしまったのです。
ガイド:同じマンションに、自宅としての条件と賃貸物件としての条件の両方を求めるのはなかなか難しいですね。ところで、「ここに住みたい」と思った理由は何でしょうか?
Rさん:大手の分譲で安心感があったということ。センスの良い壁紙やドアノブなど。とにかくオシャレ感が抜群にあったのです。
ガイド:おっしゃるとおり大手分譲というのは安心感につながるのかもしれませんね。しかし、あまり豪華な内装は、コストが高い。当然マンション自体の価格も割高になり、賃貸物件として考えると効率は悪かったのかもしれませんね。とはいっても、当面は自宅としても使用すると考えると、難しいところでしょうが。
Rさん:今思えば、賃貸用としては「割高」です。当時はそこまで考えませんでした。あと、「将来的には賃貸に」と思っていた私に「賃貸ということなら賃料保証などもつけることができますよ」と言った販売業者のささやきも背中を押すひと言になりました。
ガイド:賃料保証ですか? なるほど。確かに賃貸を考える身にしてみれば「ここは借手がいるんだ、その気になれば賃料保証も…」と確信させるひと言ですね。
Rさん:そうなんです。「これは自宅として使用したあとも賃貸として十分いける」と思いました。今思えば、甘かったですね……。
このようないきさつで1軒目を購入されたRさん。でも、最後のひと言がちょっと気になります。2軒目を購入した現在、無事に賃貸に出せているのでしょうか?この続きは第2話で。
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