物価上昇2%、普通預金の金利0.2%。これではお金は増えません。 |
いつお金が必要になるかわからないからと、なんとなく「普通預金」にお金を入れっぱなしにしていませんか?一番安全で、使い勝手がいい「普通預金」ですが思わぬ落とし穴もあります。
普通預金残高はいくら?
あなたの普通預金残高は、いくらですか?低金利の今、まとまったお金ができると有利な預け先を考える人が多い中、のんびり構えて、全財産「普通預金」といういさぎよい人もいらっしゃいます。
中には、700万円、800万円になっても普通預金から動かそうとしない人も。なかなか頑固ですね。理由もさまざまです。
「なんとなく」「一目で自分のお金がわかる」「金利に差がない」「いつお金が必要になってもいいように」「面倒」
なるほど・・・。と思うようなものばかりですが、納得してばかりもいられません。
こんな落とし穴が・・・
元本保証で使い勝手のいい「普通預金」は、一見リスクが全くないように思えますが実はそうではありません。
最近よく耳にする「物価高」も、リスクの1つ。日本は、ガソリンや食品を始めいろいろな物を輸入していますが、原材料が値上げされると価格に大きく影響します。
値動きの激しい生鮮食料品を除く、2008年6月の全国消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べ1.9%、7月は2.4%アップしました。さらに、よく買う物は(購入頻度階級別指数)もっと値上がりしていて、生活に必要な年間に9回から15回買う物は7.4%。15回以上買う物は、3.6%前年同月比アップしています。
物の値段が2%上がると、例えば100万円貯めて買おうした物が、102万円になり2万円余分に貯めなくてはいけません。一方、普通預金の金利は銀行によって違いますが、0.2%~0.3%程度。100万円貯金して、1年で受け取れる利子は1800円です。
毎日、買う物の値段も上がるので今までと同じ生活では、手元に残るお金は少なくなってしまいます。物価高は、お金が貯まりにくく増えにくいどころか、貯めたお金の価値が下がってしまうのです。