相続・相続税/相続・相続税の基礎知識

税理士費用と登記費用 相続でどの位費用がかかるの

相続が発生して一番質問が多いのが「しなければいけない手続」と「それにかかわる費用」。複雑な話しを簡単にそして簡潔に解説しています。

執筆者:清水 真一郎

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1.「相続が発生するとどんな事をしなければならないか?」「そして費用はどの位かかるのか?」と良く聞かれます。相続は初めての方がほとんどですから、分からないのは当然です。

2.しなければいけない事は、大きく分けて「遺産分割」と「相続税の申告」です。

3.「遺産分割」とは相続人が遺産を分ける協議をして、決める事を言います。話し合って決めていくわけです。遺言があれば遺言で決まります。実務は遺言が無い時が多いですから、通常は話し合いになります。その時に良く聞かれる事は、分けた後の税金や、分け方によって相続税が違ってくるかと言う事です。実際、土地の分け方や誰がとるかによって税金が違って来るのも事実です。

4.「相続税の申告」は亡くなってから10ヶ月以内に相続税を計算し、税務署に出す事をいいます。相続税もその時に払うのが原則です。申告は通常税理士に任せます。理由は土地の評価やその他の財産の評価が複雑だからです。自分で計算する事に興味があり、さらに時間もある方がご自分で申告する事になります。

5.税理士が手伝ってくれる主な仕事は「相続税の申告」と「遺産分割にかかわる税務相談」です。その税理士報酬は、税理士会が決めた報酬を基準に決まっています。相続税の評価額で求められる遺産の総額のだいたい0.5%から1%が目安です。1億で50万円から100万円、10億で500万円から1000万円と言う事になります。自分の場合いくらぐらいかという計算をしたい方には簡単な概算計算がありますので紹介します。計算結果と相場が簡単にわかるようになっています。更にお知りあいの税理士さんに直接聞いてみるのも、はっきりする良い方法です。「もし、お手伝いしていただく時は、どんな仕事を手伝っていただき、おいくらぐらいですか?」と聞いてみてください。

6.相続が発生し分けられた財産は相続人のものになります。その時に土地や建物は登記が必要です。所有権移転の登記といいます。その費用の主なものは登録免許税です。不動産価額の0.4%がかかります。これも概算計算がありますので利用して下さい。さらにそれを頼む司法書士の手数料です。報酬と書いてあるものです。以上の費用も概算を税理士に予め聞いておくのが良いでしょう。

7.その他、場合によっては測量費や物納の支援費がかかる場合があります。これも税理士さんにあらかじめ聞いておく事をおすすめします。

8.手続は何が必要で、それを誰に頼んで、費用は幾らぐらいかかるか、以上を事前に確かめた上で安心して相続の手続をすすめていって下さい。


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