相続税がかかる家はどのくらいあるのですか?さらにその家で平均いくらの相続税を払っているのでしょうか?今回はその相続の実態に迫りましょう。
さらに相続関係の仕事をしている方にとっては、この実態はマーティングデータの基本となるはずです。そこで今回はこの10月に発表された国税庁の統計を駆使して、統計の出ている最新版でその実態を紹介します。
1. まずは亡くなっている方の数からです。日本で死亡者(これを専門用語で被相続人数と言います)は1999年で982,031人です。1998年では936,484人。1997年では913,402人。
この数字を見ると亡くなっている方は増えていることがわかります。平均寿命が長くなっているのにと変だなと思われる方も多いでしょう。確かに平均寿命は長くなっています。それを上回って高齢者では今の子供たちと違って、年齢別の人口を見ると徐々に多くなっていることがわかります。この事が死亡者の数を増やしていると思われます。
2.次にその方のうち相続税の申告対象になった被相続人数は1999年で50,730人(5.2%)、1998年で49,536人(5.3%)、1997年で48,611人(5.3%)です。
申告対象になっていない申告不要な方が圧倒的に多いのです。申告不要とは相続財産の評価が基礎控除より少ない場合の方です。申告対象の人数ですがこれも増えています。さらに申告対象人数の被相続人に対する率は5.2%と5.3%で変わっていません。100人の葬儀があればそのうち5人の方が相続税に縁がある方と言えましょう。
3.課税価格の合計額の1999年は13兆2464億円、1998年は13兆2164億円、1997年は13兆8330億円です。被相続人一人当たりのデーターは1999年2億6112万円、1998年2億6686万円、1997年2億8457万円となっています。ということは1999年は一人当たりの単価は減っていますが人数が増えたために合計額が増えたことが分かります。
毎年平均額が減っているのは土地の評価額である路線価の下落が原因と思われます。
4.相続税額は1999年1兆6858億円、1998年1兆6769億円、1997年1兆9278億円です。被相続人一人当たりにすると1999年3323万円、1998年3386万円、1997年3966万円になっています。
一人当たりの相続税の平均額が減少している原因も課税価格の下落が影響しています。
引用元資料は1999年、1998年、1997年はそれぞれクリックしていただけるとわかります。
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