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相続税の税務調査実態からその対策は? 相続税の申告漏れ率90%(2ページ目)

今年も相続税の調査事績が国税庁より発表されました。これを基にここ数年の傾向と調査の対策を説明します。

執筆者:天野 隆

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(4)申告漏れ財産の何が中心か?

調査に基づく申告漏れ財産額の内訳を見ますと、「現金・預貯金」が一番で37.5%でした。毎年全体の34~37%を占めています。税務調査のポイントは「現金・預貯金」が中心であることが分かります。この事は、相続の実務家である私も実感しております。

次に申告漏れ財産額が高いのは「土地」で20.2%でした。土地は現金や預貯金と違って隠すことはできません。それは固定資産税の名寄せ帳を見ればすぐにわかるからです。では何故申告漏れしてしまうのでしょうか?「評価した土地の面積が違っていた」「土地の評価の仕方を間違えた」事が考えられます。

(5)相続税の調査の対策は何か?

以上のことから、相続税の調査対策は、相続税に慣れた税理士の意見を、事前から良く聞く事をお勧めします。「このくらいなら判らないだろう」とか「少しなら大丈夫だろう」というのはあくまで風評であり、見つかってからでは罰金分が損になります。

一方土地の評価では、専門家の力を大いに発揮してもらい、評価を合法的に出来るだけ安くしてもらって下さい。

相続税は法人税や所得税より厳しい調査が待っているのだということをお判り頂ければと思います。
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