相続・相続税/相続・相続税関連情報

シリーズ:賢い購入資金・頭金づくり基礎講座 NO.4 頭金準備のウルトラC『もらう』(3ページ目)

頭金は、コツコツ貯めていくのが王道でしょうが、目標達成への近道としては「もらう」という方法もあります。頭金準備のウルトラCともいえる贈与。税制上の優遇もありますので、利用できる人は活用すべきです。

執筆者:菱田 雅生

  • Comment Page Icon

将来の相続税がどうなるかは現時点では予測不可能

では、どちらの特例がトクなのか。税制が今後も変わらないものとして、簡単に計算してみました。

5分5乗方式が使える従来からの特例の贈与税額と、贈与額そのものに相続税がかかったと仮定して求めた相続税額を比較すると、1900万円程度までであれば、従来の特例のほうが贈与額に対する税負担率は10%を切るため有利だと考えられます(下表参照)。


したがって、相続税の基礎控除が将来引き下げられて相続時精算課税制度を利用した金額のすべてが課税対象になるとすれば、1900万円程度までの比較的少ない金額の贈与は従来からの特例を利用し、それ以上のまとまったお金の贈与の場合は相続時精算課税制度を利用するのが無難だといえます。
ただし、精算課税制度を一度利用すると同じ親からの贈与には基礎控除が使えなくなる点や、贈与の段階では課税関係が終了しない点などには注意が必要です。

それ以前に、そもそも2つの特例がともに平成17年末でなくなってしまう予定になっていることをお忘れなく。だからといって急いで住宅購入を決めることもオススメしません。じっくりと検討して下さい。


【シリーズバックナンバー】

NO.1:頭金ナシでもMy Homeは買える?
NO.2:頭金はいくら準備すればいい?
NO.3:必要な頭金を知るラクラク計算法
NO.4:頭金準備のウルトラC『もらう』 (当記事)
NO.5:親から借りるならココに注意!

【関連記事】
「住宅取得資金等贈与の特例を詳説」(住宅購入のノウハウ)

【関連INDEX】
「相続・相続税」
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます